新宿から鳩待峠までバスで行きここからスタート、尾瀬ヶ原には下りから始まります。登山道は人がつながり、追い越しはできません。そのせいでしょう、行きは尾瀬ヶ原の入り口の山ノ鼻小屋までちょうど1時間でしたが、帰りは登りにもかかわらず55分で歩くことができました。
ご承知かと思いますが、尾瀬ケ原の登山道は全て木道になっています。雨の中を滑らないように注意しながらすすみます。私の友人にこの木道ですべり、骨折した人がいます。ミズバショウはもう終わりかけで、最後の姿を見せていました。帰りのバスの時間の関係で、「牛首の分岐」からUターン、鳩待峠にもどりました。
雨の中の行動時間は4時間程度でしたが、尾瀬ケ原の水は清く、名前を知らない花たちが咲き競っていました。「6月の尾瀬」、登山客は多いのですがおすすめです。
この山行で1992年7月から始めた「毎月登山」はちょうど20年となりました。調べてみますと、この間、353回出かけ重複を除いて501座のピークを踏んだことになります。年平均では「17.7回の山行で25座」を踏んだ計算になります。健康維持が目的でしたが、家族の協力があったからこそできたことです。改めて感謝です。
20年を振り返るとあっという間でした。最北端は利尻山、南端は石垣島の於茂登(おもと)岳と広範囲を登りました。一番〝通った〟のは山梨県で、二番目が長野県になるでしょうか。これは「山の国」だけあって当然かもしれませんが、いい山がたくさんあることも誘われる要因となっています。
よく「一番良かったのはどの山ですか」と聞かれます。しばらく悩んだ時期がありますが、最近はすかさず『岩手山』と答えることにしています。天気が良くて山自体が単独峰で眺望が抜群だったこと。8合目小屋の前にうまい水があふれるほど流れていたこと――が理由としてあげられます。
登山靴は今使っているものは6足目です。われながらよく歩いたものです。登山用品も最近は軽くていいものが出回っています。20年前とは比べものにならないくらい進化しています。特にテントは信じられないほど軽量化しています。衣類も同様に研究が進んでいます。値段的に高くなるという問題はありますが、これは大変いいことです。
20年という歳月は自分が生きてきた足跡ではありますが、それはまたこれから新しい挑戦が始まることと同義語です。健康であるかぎり、次の20年は低山を目標に歩いてみることにしたいと考えています。
★脈絡のないきょうの一行
国会は消費税増税了承を前提とした審議入り。それは同時に社会保障切り捨ての審議。やりきれない。
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