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ヘボやんの独り言
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2011/03/25 [Fri] 18:20:53 » E d i t
 新燃岳噴火による被害を忘れないでください。被害地域(宮崎県都城市、小林市、高原町)の人々は、人的被害はないものの、せっかく作った農作物は売り物にならず、鹿児島県側においても、観光客のキャンセルが相次ぐなど厳しい状況に陥っています。

 11日の大地震の翌日からの12、13の2日間、「新燃岳噴火の被害調査」が、全国災対連の呼びかけで行われることになっていました。ところがこの地震のため参加予定者が羽田空港まで行けないこともあり、東京から参加を予定していた10人のうち、前日から現地入りしていた2人と私の3人だけの参加となってしまいました。3人だけの参加でしたが、行動は予定どおり行われ、以下、その内容を報告したいと思います。

 噴煙によって地上に落ちてくるものは3種類あります。一つはパウダー状になった灰、もう一つは浴槽などでも使われることがある、軽石。そしてもう一つは、これは重さがあるのですが花崗岩です。パウダー状の灰は、農作物に降りかかり商品としての価値をゼロにしています。道路は天気のいい日は灰が舞って、目を開けていられないほどです。樹木は灰をかぶって白くなっています。見ているだけで〝呼吸困難〟を起こしそうです。

 軽石と花崗岩は、そんなに大きくありません。大きなものは重いので、恐らく火口の近くに落ちるのでしょう。しかし、軽石はこぶし大の半分ほどのものが飛んできます。その石は、民家の屋根や酪農家の動物舎の屋根を直撃し、被害は広がっています。とくに都城市は自宅のソーラー(太陽光発電)がかなり普及しており、屋根にとりつけたそれは噴石によって破壊され、噴火はいつ終わるか分からず壊れたままで放置してあります。

 牛舎や豚舎も見てきました。トタン屋根が破れた穴から空を見上げることができます。よくぞ動物や人に被害がなかったものだと感心しきりです。花崗岩の大きなものが人間の頭を直撃したら、いのちにかかわる問題となるでしょう。

 2日目は、鹿児島県側の霧島市を訪ねました。鹿児島側は降灰が少しあるものの、全く被害はありません。しかし、風評によって観光客が激減したといいます。霧島温泉の新燃岳に一番近いホテルの支配人が私たちに会ってくれました。「テレビ取材を受けたとたん、キャンセルがきた。マスコミはよくない。ここは全く被害はないが、客は引いている。集客のために無料温泉の開設や、各種イベントを企画している。県内の人にも来て欲しいと思っている」と胸のうちを語りました。

 東北・関東大震災発生によって、新燃岳の報道が消えました。しかし、現地では人々が生活しています。この噴火、専門家によると2、3年は覚悟したがいいと言います。この山の噴火被害も忘れてはならないと思います。

 私は2年前の4月、新燃岳を見下ろす二つの山に登っています。韓国(からくに)岳と高千穂峰(たかちほのみね)です。高千穂峰は、坂本龍馬が登ったことで少し有名になりましたが、両山から見た新燃岳はいい形をしていました。韓国岳は「百名山」の一つですから、後日、改めて触れたいと思いますが、1日も早くあの美しい姿に戻ってほしいものです。

★脈絡のないきょうの一行
宮城の被災現地から、メディアには出てこない悲惨な報告も。やるせない。
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