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ヘボやんの独り言
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2009/12/09 [Wed] 12:32:42 » E d i t
 ビラ配布弾圧に関する国公法問題に入る前に、前述の最高裁判決に対する弁護団の声明を以下、転載させていただきます。少し長いのですががまんしてください。

                            ◇=◇=◇
 1 葛飾ビラ配布弾圧事件(平成20年(あ)第13号)につき、2009年11月30日、最高裁判所第二小法廷(今井功裁判長)は、弁護人らの上告を棄却し、荒川氏に対し罰金5万円の刑罰を科した原判決を維持した。重要な憲法上の権利に関わる事件であるにもかかわらず大法廷に回付することなく、口頭弁論期日を一度も開かないまま上告を棄却したことに強く抗議する。

 2 本件は、2004年12月23日午後2時過ぎ、葛飾区内に居住する荒川氏が、7階建マンションのドアポストに日本共産党発行「都議会報告」や「葛飾区議団だより」・「区民アンケート」などを配布した事案である。このマンションのドアポストには商業ビラや政治ビラが日常的に投函されており、荒川氏の配布もこれらのポスティングと何ら変わることはなかった。

 3 こうしたビラ配布を有罪とした本判決は重大な問題をはらんでいる。
まず、住居侵入罪の適用を検討するにあたっては、ビラのポスティングをめぐるさまざまな事実を総合的に衡量して「正当な理由」もしくは「侵入」の成否を判断すべきところ、本判決にはこうした慎重な衡量や評価を行った形跡は微塵もない。
 また、本件は憲法上の人権である言論・表現の自由にかかわる事件であるが、本判決は、管理組合の管理権・私生活の平穏といった利益に絶対的価値を認めて、言論・表現の自由より優位においており、憲法上の人権を無視したものとなっている。
 さらに、荒川氏の逮捕・起訴後5年が経過しているが、現在も多数のビラが集合住宅にまかれている。それらのビラ配布行為に対する起訴事例は見あたらず、本件が、捜査機関による日本共産党に対するあからさまな政治的弾圧であったことが明らかとなっている。本判決により、最高裁判所は捜査機関の政治的弾圧に追認を与えたのであり、憲法の番人としての職責を放棄したものと言わざるを得ない。この判決によって、わが国の言論・表現の自由と民主主義は、崩壊の危機に迫られているといっても過言ではない。

 4 もっとも、本判決の適用範囲は、必ずしも明確ではない。
 本判決は、法益侵害の程度を検討するに際し、荒川氏が玄関内ドアを開けて7階から3階までの廊下部分に立ち入った事実を強調し、そのことから「法益侵害の程度が極めて軽微なものであったということはでき」ないとしている。本判決は法益侵害の程度が住居侵入罪の成否に影響することを示唆しており、集合ポストに対するビラ配布まで違法としたものとはいえない。

 5 国際人権規約委員会は、本事件を名指しして不当な逮捕・起訴と指弾しており、わが国の人権の後進性は国際社会でも問題化している。自由権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)の選択議定書が批准されれば、荒川氏の正当性と本判決のはらむ問題は国際人権規約委員会において明らかにされるであろう。たたかいは決して終わっていない。
 言論・表現の自由を始めとする人権は、すべての人間に保障される前国家的な権利である。それは最高裁判所であっても奪うことのできない権利であり、本判決によって、言論・表現の自由の具体化であるビラ配布の自由が奪われてはならない。
 ここに葛飾ビラ配布弾圧事件弁護団は、これからも言論・表現の自由と民主主義を守るため、たたかい続けることを表明するものである。
                         2009年11月30日
                                        葛飾ビラ配布弾圧事件弁護団
                             ◇=◇=◇

 (次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
菅副総理と亀井金融・郵政相との口論、目くそと鼻くその喧嘩にみえるね、私には。
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