FC2ブログ
ヘボやんの独り言
09« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»11
2009/12/07 [Mon] 15:58:00 » E d i t
 裁かれるべきは最高裁だった――。11月30日、葛飾ビラまき弾圧事件について最高裁は上告を棄却し、罰金5万円の有罪判決を言い渡しました。これはひどい。憲法擁護義務を負う判事が、言論・表現の自由という基本的人権を投げ捨て、白昼堂々と憲法違反を行ったのです。人は時折、間違いを起こします。しかし、この誤りだけは絶対に許されない歴史的汚点となりました。

 この事件のおさらいをしてみましょう。当事者となったのは荒川庸生さん。

 2004年12月23日午後2時過ぎ、荒川さんは東京都葛飾区でオートロックでないマンションの共用スペースに入って、ドアポストにビラを配布していました。それを見た住民が110番通報し、亀有警察の警察官が駆けつけ荒川さんを逮捕。お正月をはさんで23日間も勾留のうえ、起訴したのです。配布していたのは、日本共産党の「葛飾区議団だより」「東京都議団ニュース」「区民アンケート」とその「返信用封筒」の4種類。

 検察の起訴理由は住居侵入罪。ビラ配布は住民の生活を脅かす行為である、というのです。これに対して2006年8月28日、東京地裁は無罪判決を出しました。その判決は「居住者とコンタクトを取る機会が事実上失われるのは不当」とした上で、集合ポストへのビラ配布はいかなる場合も合法であるという当たり前の内容でした。さらに、ビラをドアポストへ投函することは「刑事処罰の対象となるような社会通念は確立していない」と明確な判断を示したのです。

 この判決は、今で言う「国民目線」からは当然過ぎるものでした。メディアも「ビラはお金や組織を持たない人にとって、自分の主張を世間に訴える大切な表現方法である」(東京新聞)。「表現の自由は基本的人権の中でも民主主義社会を支える根幹であり、最大限に尊重されねばならない」(毎日新聞)――などと報道しました。同時に、警察・検察による強引な捜査を批判しました。

 こうした世論を無視して東京地検は控訴したのです。東京高裁は、07年12月11日一審判決をくつがえして罰金5万円の有罪判決を出しました。この判決は最初に結論ありき、というものでした。そのために無茶苦茶な理屈を並べています。「個別の住民の許諾を得た上で、そのドアポストにビラを投函するために本件マンションに立ち入ることは禁止されておらず……住民の情報受領権や知る権利を不当に侵害しているわけでもない」と。すなわち、個別の住民の許諾があればビラのドアポストへの投函はOKであるから、言論表現の自由を侵害していないと言うのです。驚くべき非常識でした。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
子ども手当捻出に扶養控除廃止? 何のための事業仕分けだったのか。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック