FC2ブログ
ヘボやんの独り言
09« 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.»11
2009/12/03 [Thu] 10:12:22 » E d i t
 今度の毎日・共同による提携のメリットは何でしょうか。まず毎日新聞側を考えてみましょう。これは分かりやすい。地方の事件や動きを共同通信と共同加盟社の配信を受けてカバーし、地方機関の人員をさらに減らして人件費を削減できる、というものです。これはある意味〝一挙両得〟かもしれません。一方の共同通信側はどうでしょうか。共同は記事配信を主な収入源としていますが、紙媒体を持っていません。かねてから共同内に「紙媒体を確保したい」ということがささやかれていました。それが今回の提携で、毎日新聞を通じて間接的に実現する形になります。

 メリット論はそれとして、考えなければならない大事な問題は、この毎日・共同の提携によってジャーナリズムがどう活性化されるかという点です。率直に申し上げて、私には見えてきません。この提携の発表の場で朝比奈豊毎日新聞社社長は「これからの時代の新聞は、記事の正確さはもとより、深い内容、解説力がこれまで以上に要求される」と強調し「『脱発表ジャーナリズム』が(新聞の)進むべき道」(11月27日・毎日新聞)と言っています。

 「脱発表ジャーナリズム」は耳障り良く聞こえます。「深い内容と解説力」も方向としては申し分ありません。問題はこの提携によってそれが額面どおり保障されるかどうかです。毎日新聞社というこの企業の体質からして、前述した人減らしは容赦なくすすめられることでしょう。新聞は人がつくるものです。新聞社の最大の財産の一つは人です。その「人」が減らされれば、脱発表ジャーナリズムも、深い内容と解説力も、日常の取材に追われてできなくなることは目に見えています。
 
 同日づけの毎日紙面で春原昭彦上智大名誉教授は、毎日・共同の提携に対して「地方分権が進めばより一層、地方権力の監視は重要になる。今回の包括的な提携の内容が毎日と共同、地方紙との合同での調査報道にまで広がってほしい」と期待を寄せています。確かに宮崎、大阪、千葉、東京を例に出すまでもなく、地方権力の監視はますます重要になると思います。調査報道もしかりです。問題はこの提携によってそれらの強化につながるかどうかです。もし人減らしが行われれば〝ない物ねだり〟にとどまらず、絵に描いたモチになりかねません。

 結果として残ったのは、人減らしだけだったということになってしまうのではないか、という懸念は払拭できません。そしてもう一つ、この毎日・共同の包括的提携の行き着く先に、「ひさしを貸して、母屋を取られる」があるのでは、という危惧感も捨て切れません。これらは過ぎたるもの、でしょうか。

 次回は前出の「新聞販売網の効率化」問題を考えてみます。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
やはりねー。母親だもん、邦夫ちゃんにもあげるよねー。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック