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ヘボやんの独り言
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11126 トリクルダウン 
2014/12/03 [Wed] 12:01:03 » E d i t
 総選挙が始まったとたんに、この言葉が蠢きはじめた。「トリクルダウン」である。この言葉、「エボラ熱」などと同じように今年の流行語大賞にノミネートされていたというが、何を意味するのか調べてみた。

 もともとは「したたり落ちる」という意味だという。イメージとしてはワイングラスをピラミッド型に積み上げて、上からワインを注ぎそれが下のグラスに溜まっていく、というあれだ。経済学的には、上(富裕層)からのおこぼれを下(低所得者層)が受けるということらしい。

 アベノミクスはトリクルダウンで労働者は恩恵に与かっている、と主張する人がいるが、冗談じゃない。格差は広がり、富は下へ滴り落ちることはなく、内部留保金という形で上にストックされたままだ。それも毎年増えているではないか。

 〝安倍流〟では、したたり落ちたものは賃上げという形で還元している、というが、これは真っ赤なウソ。日本の総人件費は減り続けている。それでも堂々と「賃金は増えている」と強弁する神経には驚く。もしかすると大企業の正規雇用労働者には、少しは滴っているかもしれないが、圧倒的な中小労働者、非正規労働者には賃上げは無縁だった。

 この問題の解説書も批判的だ。アベノミクス批判に使える。以下、みてみよう。

デジタル大辞泉の解説/トリクル‐ダウン 【trickle-down】
 《原義は、したたり落ちるの意》富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透する、という考え方。富裕層や大企業を優遇する政策をとって経済活動を活性化させれば、富が低所得者層に向かって流れ落ち、国民全体の利益になる、とする。レーガンのレーガノミクスや小平(※筆者注・中国の鄧小平のこと)の先富論などが典型。これに対して、有効な所得再配分政策を講じなければ、富は必ずしも低所得者層に向かって流れず、富裕層に蓄積し、貧富の格差は拡大する、との批判もある。通貨浸透。

知恵蔵miniの解説/トリクルダウン理論
 経済学の理論の一つで、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)する」との考えを主軸とする。1714年に刊行されたイギリスの精神科医・思想家であるバーナード・デ・マンデヴィルの主著『The Fables of the Bees: or, Private Vices, Public Benefits』(邦題『蜂の寓話―私悪すなわち公益』、法政大学出版局)がこの考え方を示した最初のものとされる。国家や経済界などマクロレベルでの富の拡大が貧困改善につながることは立証されていないため「トリクルダウン仮説」とも呼ばれる。「富裕層の所得が高まるだけ」「先進国には通用しない」「富が下から上へ流れる状況を想定できなかった時代の理論」など、批判も多い。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説/トリクルダウン理論/trickle-down theory
 富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透するという考え方。トリクルダウン効果(仮説)ともいう。大企業や富裕層への税の優遇、大型の公共投資などが経済活動を活性化させ、めぐりめぐって低所得層も豊かになり、社会全体の利益になるという政治的な主張である。トリクルダウンは英語で「徐々に滴り落ちる」という意味で、より日本語の感覚に近い言葉に直すと「おこぼれ」となる。アメリカでは共和党右派などの新自由主義者が主張、富裕層への増税に反対し、生活保護、医療保険をはじめとする社会福祉政策に対しても消極的な立場をとっている。
 1980年代に中国を率いた鄧小平(とうしょうへい)が提唱して推し進めた「一部の人、一部の地域が先に豊かになれば、最後には共に豊かになる」という共同富裕論は、この典型例とされている。また、第二次世界大戦後の日本で行われた、エネルギーや素材分野の設備投資に資金を集中させる「傾斜生産方式」による一部産業への優遇策を一種のトリクルダウン理論を用いた政策とみて、それが後の経済成長を支え、国民全体の所得を引き上げたとする説がある。しかし、経済構造が複雑化している現状では、この政策をとることにより貧富の格差がいっそう拡大し、社会不安が増すケースが多く、説得力を欠いた主張とする見方が多い。

 早い話し、トリクルダウンの考え方は、新自由主義そのものなのだ。

★脈絡のないきょうの一行
菅原文太さん逝く。高倉健さんにつづく訃報は、力が萎える。

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