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ヘボやんの独り言
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2016/04/28 [Thu] 10:10:27 » E d i t
 以下、時事通信ウェブ。

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原発避難で死亡、東電に賠償命令=双葉病院の患者遺族に3100万円―東京地裁
時事通信 4月27日(水)13時27分配信


 東京電力福島第1原発事故で、避難中に適切な医療行為を受けられず死亡したとして、福島県大熊町の双葉病院に入院していた患者2人の遺族が、東電に計約6600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。

 中吉徹郎裁判長は「事故で過酷な環境にさらされ、脱水症状などに陥り死亡した」と述べ、東電に計約3100万円の支払いを命じた。

 双葉病院と系列の介護施設では入院患者50人以上が死亡したとされる。うち7人の遺族が東京地裁に提訴しているが、判決は初めて。遺族側の弁護士によると、ほかに福島、千葉両地裁で和解したケースが2件あるという。

 中吉裁判長は、搬送を待つ間に脱水症状となり、長距離のバス移動で状態が悪化し死亡したと指摘。一方、賠償額は事故前の疾病による影響を認めて2~4割を減額した。

 東電側は、避難と死亡との因果関係は認めた上で、金額面で争っていた。

 判決によると、双葉病院を含む原発の半径10キロ圏内に避難指示が出されたのは2011年3月12日早朝。当時98歳と73歳の男性患者は16日未明までに救出されたが、搬送先の病院などで同日死亡した。
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 「あれ(原発事故)さえなかったなら、こんなことにはなっていないのに……」語り継がれている会話だ。原発事故は今でも終息しておらず、東電が冒した罪は計り知れない。とりわけ、地震からは助かったものの、放射線から逃れるために体力を使い果たし亡くなった人の無念さは推して余りある。

 その賠償金の算出根拠が分からないので判断しようがないが、東電は誠意をもって対処すべきだ。裁判にならざるを得ない対応にこそ問題がある。本来なら裁判になる前にきちんとした賠償責任を果たすべきではなかったのか。

 この種の裁判でもう一つ見落としてならないものがある。避難指定地域以外からの避難者(家族)の賠償請求に対して、東電が拒否している問題だ。避難指定地域に隣接している自治体から逃れている人は少なくない。この人たちに対して「お前らが勝手に逃げたのだから」とでも言いたげで、生活補償すらしないその対応に怒りを覚える。

 避難してきた家族と話したことがある。いわき市から逃れて来た母親だが、「子どもの健康のことを考えるといわきには住めない」と語った。子を守る母親の心情として当然のことである(だからと言って避難しない家族を批判するつもりはない)。逃げざるを得ない状況をつくったのは東電であり、その責任は決して免れない。

 今回の賠償命令を機に、現在すすんでいる避難区域外の裁判の結果を待つことなく、東電は賠償責任を全うすべきである。

★脈絡のないきょうの一行
「パナマ文書」に記載されているタックスヘイブン(租税回避地)の法人・個人名が近く公表される見込み(TBS)。おそらく、ヤツは入っている。

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