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ヘボやんの独り言
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11280 主人公は誰だ 
2015/12/29 [Tue] 21:44:29 » E d i t
 監督/アメリカ・オバマ大統領
 出演/日本・安倍晋三首相、韓国・朴槿恵大統領
 脚本/アメリカ政府
 エキストラ/元「従軍慰安婦」

 この数日の「慰安婦」問題の〝最終的かつ不可逆的解決〟の小劇場の内幕である。

 29日夕方7時のNHKニュースは、慰安婦問題の解決に向けた日韓合意に対する元「慰安婦」の怒りの声を放送した。最近のNHKにしては珍しいことだが、「どうして私たちの意見を聞かなかったのか」という問いかけは、当然であった。被害者の意向を聞くこともなく、政府が勝手に解決を図るなど許されないからだ。

 今回の「慰安婦」問題の〝解決〟に当たって、私は不思議でならなかった。国民の意見を聞こうともせず、憲法を踏みにじることを厭わないあの安倍晋三が、自分の持論・信念を曲げてまでこの問題に合意したことについてだ。その謎は瞬時して溶けた。

 アメリカにとって、日韓間の「慰安婦」問題をめぐる感情的ズレは誠に不都合である。なぜなら、対中国、対北朝鮮を含む「極東」の軍事戦略は日本と韓国に肩代わりさせたいからだ。その当事国が〝不団結〟状態では心もとない。このままでは日本がせっかく、「戦争できる国」になったことの意味が半減する。

 「慰安婦」問題を解決するよう日韓両国に促したのが米・オバマ大統領であったことは広く知られているとおりだ。その意を早速汲んだのが安倍晋三だったと考えると、今回の〝慰安婦問題解決〟の動きが理解できる。自らの「軍の強制はなかった」とする歴史修正主義を棚上げにして、解決の道に踏み出したのはアメリカからの圧力だったのだ。

 同時に、戦争法=安保法制を〝実効あるもの〟にするためにも、日韓軍事同盟を強化する必要があろうことは、シロウトの私にも分かる。安倍晋三にとっては、自分の歴史的認識の信念より、戦争する国への信念の方が強かったということになる。いや、正確にはアメリカからの要請を受ける服従精神が強かったということになる。

 朴槿恵の罪も看過できない。元「慰安婦」のみなさんが高齢化し、「生きているうちの解決」が迫られていることは理解できる。だからと言って、当事者の意見や要望を聞くことなしに解決を図ったことの批判は免れない。ここにもアメリカが見え隠れする。

 今回の合意に当たって、日本政府は「蒸し返し」をしないことを主張した。しかし、蒸し返しをした張本人は安倍晋三だったのではないか。村山談話や河野談話にいちゃもんをつけて蒸し返したのは誰だったのか。あわせて、蒸し返しの典型ともいえるのが、ヘイトスピーチではないのか。蒸し返すなと言いながら、蒸し返しを白昼堂々と行うことを放置しているのは誰なのか、しっかり見極めたい。

 そして何より大事なことは、この問題解決の〝主人公〟は、元「慰安婦」のみなさんだということだ。それを棚上げすることは許されない。

★脈絡のないきょうの一行
今年もあと少し。よい年をお迎えください。

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