ヘボやんの独り言
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11283 今年登った山々 
2015/12/31 [Thu] 20:16:53 » E d i t
 ▼1月/足和田山、谷川・天神山▼2月/宝登(ほど)山、高尾山▼3月/景信山▼4月/霧ヶ峰・車山、高尾山▼5月/御在所岳、日向(ひなた)山▼6月/御巣鷹の尾根▼7月/御前山▼8月/ハンゼの頭、小楢山▼9月/高尾山、八海山▼10月/御巣鷹の尾根、瑞牆(みずがき)山(撤退)、戸隠神社奥社▼11月/高尾山▼12月/本栖湖・パノラマ台

 以上が今年登った山々だ。日向山と八海山は前回紹介したので省くが、いくつか印象的だったものを紹介しよう。

 あの日航機墜落事故から30年目ということもあり、御巣鷹の尾根に初めて登った。1回目は一人で、2回目は集団で。登山道は整備されており、ゆっくり歩いて往復2時間。520人のいのちをのみこんだこの尾根。その経営者が、165人の解雇を強行してきょうで丸5年。

 懲りもせず、「人」を軽視する経営者である。解雇された仲間たちは、この墜落事故を教訓に「安全」を叫んだ。しかし経営者は「利益なくして安全なし」を金科玉条のごとく問答無用で解雇、裁判所もそれを追認した。それでも仲間たちは怯まない。歴史が繰り返されないことを願うだけだ。

 高尾山は今年一番多く4回登っている。すっかり〝ホームグランド〟になった。11月は山頂から大垂水峠に下って、南高尾と呼ばれる大洞山に登った。途中、道を間違い7時間の行程になった。これはこれで楽しかった。

 戸隠神社は、カミさんと一緒に歩いた。最近は年に1回になったが、行ったことのないところを旅行地にしている。奥社入口の駐車場に車を止めて、往復2時間半のんびり歩いた。参道の両脇に植えられた樹齢400年という杉は立派だった。帰りに買ったリンゴは、本場の長野県らしく美味しかった。

 谷川・天神山は天神平スキー場の端の雪のカベを必死に歩いた。一歩進むと半歩下がる。道をそれると腰まで雪にまみれる。それでも登山者の数は多い。そのほとんどが、天神山ではなく谷川岳の山頂をめざしていた。

 今年最後は、久しぶりに富士山を見たいと思いパノラマ台に登った。いつもは精進湖側から取り付くのだが、今回は南側の本栖湖側からとした。こちらは南側に面しており、雪は残っておらず登りやすい。急登に息を切らせ汗を流す。山頂からの富士は、太陽か右手から射して光っていた。

 最近、めっきり体力を落とし高い山は困難になった。体重が増えて重くなったことも一つだが、年齢も原因である。それゆえに、無理をしないことを旨とすることにした。10月の瑞牆山は途中まで歩いたものの、息苦しくなってきた。そのうち慣れるだろうと思ったが整わず、撤退。ちょっと悔しかった。

 来年も元気に登りつづけたい。あと4時間足らずで2016年。「平和を取り戻す」年にしたい。

★脈絡のないきょうの一行
新成人、推計121万人。前年より5万人減(総務省統計局)。傾向はつづく。

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山の閑話 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
2015/12/31 [Thu] 15:56:23 » E d i t
 今年は延べ19回山に登った。そのなかで忘れられないのは5月の日向山だ。娘とその友人、吉村尚紀君との3人旅だった。山頂の白い砂礫はまるで海辺のようで、ビーチボールを持ってきた若者2人は、ボールのやりとりに興じていた。甲斐駒ヶ岳とその反対側には八ヶ岳が聳えていた。

 この山行が吉村君と一緒に歩く最後になるとは想像もしなかった。彼は7月、八海山の不動岳(正確には不動岳と七曜岳の間)で滑落、30歳という若さで鬼籍に入った。信じられなかった。同行者に経過を詳しく聞いた。(詳細は7月22、24日の小ブログ)

 9月、その八海山にチャレンジした。1日だけしか休みが取れず、山小屋泊まりがかなわなかった娘は、事件の時お世話になった山小屋まで行ってお礼を述べて下山した。私と同行の鋤柄さんは小屋に泊まり、翌日、滑落した現地を訪ねた。

 この山は2004年9月に今回同様、鋤柄さんと登っている。そのときは吉村君が滑落した鎖場コースではなく反対側を歩き、八海山の最高峰・入道岳をピストンしている。その意味では2度目の八海山だが、鎖場を歩くのは初めてだ。

 小屋を後にして間もなく長い鎖場に取り付く。これをクリアすると稜線に出る。コースを少し戻るとまず地蔵岳だ。そこから小さな鞍部をはさんだ向こう側が、不動岳である。不動岳の山頂には、お不動さんだろうかいくつかの像が立っていた。そこには鉄製の花瓶も備えてあり、持参した花をそこに供えて、手を合わせる。事故現場はここから急な鎖場を下って、鞍部から少し登った場所である。

 前日、小雨が降り岩場が濡れていたため、その鎖場を下るのは危険と判断、不動岳山頂から現場付近の様子を見ることにした。しばらくして5人のパーティーがその現場を通った。見ているとそこをまたぐようにして通過している。中には後ろ向きで渡る人もいる。

 その様子を見ていて原因が想定できた。間違いなく、彼は踏み外したのだ。その現場の写真は吉村君と一緒に歩いていた人から事前にもらっていた。そこは少しえぐれている。そのえぐれに気づかずに彼は踏み外したのではなかろうか。

 原因らしきものが分かったとしても、彼が戻ってくることはない。仲間たちからは信頼され、平和でなければ登山はできない、と「超平和登山部」なるものをつくり、周りを山に誘っていた。娘も誘われた一人だが、面倒見のいい若者であった。

 彼が八海山に登るという1ヶ月ほど前、池袋の居酒屋で飲んだ。そのとき「今度、八海山にチャレンジします」と語っていた。私はあの山は危険だから、十分気を付けるようにとアドバイスした。が、それは実らなかった。あのときのあの時間まで、巻き戻しがきくのであればそう願いたい。

 さようなら、吉村君。優しさをありがとう。

★脈絡のないきょうの一行
株価乱高下の1年。「三本の矢」の失速をはじめとした経済の不安定さの証明でもある。

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2015/12/30 [Wed] 09:42:20 » E d i t
 ぎくしゃくしている。きのうの新聞で「慰安婦問題、日韓合意」の大見出しが躍った割には、きょうの新聞は元「慰安婦」が納得していないことや、韓国の日本大使館前の少女の像撤去をめぐって、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)が「撤去はない」と述べていることを伝えている。

 さらにもう一つが以下である。

                           ◇=◇=◇
韓国、遺産登録不参加は事実無根 慰安婦資料で
共同通信 2015年12月30日 00時15分 (2015年12月30日 00時18分 更新)


 【ソウル共同】韓国外務省報道官は29日の定例会見で、旧日本軍の従軍慰安婦問題の「最終解決」に関する28日の日韓合意を受け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に慰安婦問題の関連資料の登録を申請する動きに韓国が加わらないとの認識が日本で出ていることに対し「事実無根」と否定した。

 韓国では一部に、中国などと共に慰安婦に関する資料の登録申請を目指す動きがある。岸田文雄外相は28日記者団に、韓国は申請に加わらないとの見方を示していた。
                           ◇=◇=◇

 記憶遺産登録と、今回の慰安婦問題の解決とは直結しないのは当然。にもかかわらず、岸田外相が「韓国は申請に加わらない」ことに言及したことを不思議に思っていた。その疑問は「やはり」であった。この発言は外相の首相に対する単なる〝土産話〟だったようだ。首相に期待を抱かせた外相の責任はどうなるのだろうか。

 慰安婦の存在について記憶遺産に登録すべきだと私は思う。この問題を後世に残さないという安倍首相の発言に応える意味があるし、不可逆的・蒸し返しのない解決のためにも、記憶にとどめおく必要があると思うからだ。

 国内の保守層からの反発が強い、ということもあるようだが、むしろ日本政府がそういう人たちを説得すべきではないのか。あちこち穴だらけの「慰安婦問題合意」。当事者を抜きにした「合意」に何の意味があるのか。

 一方で、中国と台湾の慰安婦問題は放置されたままだ。本来なら韓国だけでなく、台湾なども同時解決すべきだったのではないか。そうしなかったところに胡散臭さを感じる。やはり、昨日の小ブログで述べたとおり、米・日・韓の軍事同盟強化を急ぎ過ぎたために起きた従軍慰安婦問題の処理、と言えるのではないか。出直しを求めたい。

★脈絡のないきょうの一行
辺野古の空に想いを寄せながら、今年も暮れていく。がんばれ沖縄。

11280 主人公は誰だ 
2015/12/29 [Tue] 21:44:29 » E d i t
 監督/アメリカ・オバマ大統領
 出演/日本・安倍晋三首相、韓国・朴槿恵大統領
 脚本/アメリカ政府
 エキストラ/元「従軍慰安婦」

 この数日の「慰安婦」問題の〝最終的かつ不可逆的解決〟の小劇場の内幕である。

 29日夕方7時のNHKニュースは、慰安婦問題の解決に向けた日韓合意に対する元「慰安婦」の怒りの声を放送した。最近のNHKにしては珍しいことだが、「どうして私たちの意見を聞かなかったのか」という問いかけは、当然であった。被害者の意向を聞くこともなく、政府が勝手に解決を図るなど許されないからだ。

 今回の「慰安婦」問題の〝解決〟に当たって、私は不思議でならなかった。国民の意見を聞こうともせず、憲法を踏みにじることを厭わないあの安倍晋三が、自分の持論・信念を曲げてまでこの問題に合意したことについてだ。その謎は瞬時して溶けた。

 アメリカにとって、日韓間の「慰安婦」問題をめぐる感情的ズレは誠に不都合である。なぜなら、対中国、対北朝鮮を含む「極東」の軍事戦略は日本と韓国に肩代わりさせたいからだ。その当事国が〝不団結〟状態では心もとない。このままでは日本がせっかく、「戦争できる国」になったことの意味が半減する。

 「慰安婦」問題を解決するよう日韓両国に促したのが米・オバマ大統領であったことは広く知られているとおりだ。その意を早速汲んだのが安倍晋三だったと考えると、今回の〝慰安婦問題解決〟の動きが理解できる。自らの「軍の強制はなかった」とする歴史修正主義を棚上げにして、解決の道に踏み出したのはアメリカからの圧力だったのだ。

 同時に、戦争法=安保法制を〝実効あるもの〟にするためにも、日韓軍事同盟を強化する必要があろうことは、シロウトの私にも分かる。安倍晋三にとっては、自分の歴史的認識の信念より、戦争する国への信念の方が強かったということになる。いや、正確にはアメリカからの要請を受ける服従精神が強かったということになる。

 朴槿恵の罪も看過できない。元「慰安婦」のみなさんが高齢化し、「生きているうちの解決」が迫られていることは理解できる。だからと言って、当事者の意見や要望を聞くことなしに解決を図ったことの批判は免れない。ここにもアメリカが見え隠れする。

 今回の合意に当たって、日本政府は「蒸し返し」をしないことを主張した。しかし、蒸し返しをした張本人は安倍晋三だったのではないか。村山談話や河野談話にいちゃもんをつけて蒸し返したのは誰だったのか。あわせて、蒸し返しの典型ともいえるのが、ヘイトスピーチではないのか。蒸し返すなと言いながら、蒸し返しを白昼堂々と行うことを放置しているのは誰なのか、しっかり見極めたい。

 そして何より大事なことは、この問題解決の〝主人公〟は、元「慰安婦」のみなさんだということだ。それを棚上げすることは許されない。

★脈絡のないきょうの一行
今年もあと少し。よい年をお迎えください。

11279 本末転倒 
2015/12/28 [Mon] 10:55:25 » E d i t
 これはもう〝転倒ムシのサンバ〟である。交通事故を起こして、加害者が被害者に治療費を出せというようなものだ。何がって、以下。

                           ◇=◇=◇
慰安婦問題
「共同基金」韓国に提案…28日、外相会談
毎日新聞2015年12月28日 02時31分(最終更新 12月28日 02時34分)


 【ソウル小田中大】日韓両政府は27日、ソウルで外務省局長協議を開催し、慰安婦問題の最終決着での大筋合意に向け詰めの調整を行った。日本側は元慰安婦を支援するための新たな基金を創設し、韓国側にも拠出するよう求め、「共同基金」の形式にするよう提案したとみられる。両政府は28日の外相会談後、共同記者発表で成果を打ち出すことを目指す。

 協議は韓国外務省で2時間余りにわたって行われ、外務省の石兼公博アジア大洋州局長と韓国外務省の李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長が出席した。

 新基金は、元慰安婦に対して支援金を支給するほか、医療・福祉支援に活用する方向だ。医療・福祉支援では2007年に解散したアジア女性基金のフォローアップ事業の拡充を検討している。日本側は政府予算を少なくとも数億円支出する調整をしており、韓国政府も関与させるため、基金への拠出を求める考えだ。これに対し、韓国側は基金を10億円以上の規模にするよう求めている。(以下、省略)
                           ◇=◇=◇

 基金をつくることはいいだろう。しかしその資金を韓国側も出せというのは筋が通らない。慰安婦問題は日本が起こした事件だからだ。この提案は加害者が被害者に(被害者救援の)基金をつくるから、あなたもカネを出してください、と言うに等しい。

 しかも日本側は1億円を用意しているという報道もある。アメリカへの思いやり予算は1800億円を超え、憲法違反の政党助成金に350億円も出し、領収書のいらない官房費を沖縄にばらまき……、その上のたった1億円。日本人として恥ずかしい。

 日本側はただひたすら〝臭いものにフタ〟をしたいだけのようだ。その一つが慰安婦問題について蒸し返すことがないように決着をつけたいとも言っていることだ。「蒸し返すな」という、これもまた傲慢である。日本人として恥ずかしい。

 歴史の事実として行われたことに対して、たとえばアウシュビッツにみられるように、蒸し返すほうが自然である。むしろ蒸し返すことによって、同じ過ちを繰り返させない保障にもなるからだ。日本政府は、韓国側はカネが欲しいと思っているフシがある。カネを出す(いや、出させる)ことによって歴史の事実にフタをしようとするその手法は、許し難い。

 この慰安婦問題で大事なことは、取り返しのつかない過ちをおかしたことに対する、心からの謝罪である。隣国の友に「ごめんなさい」をきちんと言えるのかどうか。きよう、日韓外相会談が行われるという。目を見開いて見極めたい。

★脈絡のないきょうの一行
フィギュアスケート・全日本選手権の女子の部で、14歳の樋口新葉が2位に。先が楽しみ。

2015/12/23 [Wed] 09:37:01 » E d i t
 拝啓、橋下徹前大阪市長殿。
 まずは、8年間の活動お疲れさまでしたと申し上げましょう。
 大阪府知事から始まって「大阪都構想」実現のため、大阪市長に鞍替え。任期途中で都構想実現の執念を燃やし、市長を辞任し再選挙。自民党をはじめとする野党からは総スカンを食らい、〝独りよがり選挙〟となりました。
 市長は再選されたものの、あのいい加減な〝是々非々〟を旨とする公明党が自由投票にしたにもかかわらず、都構想は住民投票によって退けられました。市民に負担を強いるこの構想の当然の帰結でした。それを受けて貴方は「政界引退」を表明しました。
 しかし、その表明とは裏腹に隠然と、時には公然と政治に口出しし、維新の党を分裂させ大阪主導を強行しました。自分の意見に従わない者は排斥するという貴方の手法が、ここでも実践されました。
 自分の意に従わない者といえば、大阪市職員で構成されている労働組合との関係は顕著でした。前代未聞の職員の思想調査は、さすがのメディアも批判しました。労働組合事務所の立ち退き命令もひどかったですね。なぜ労働組合攻撃が行われたか。理由ははっきりしています。市長選挙において、組合が「反橋下」をかかげたからです。
 私の知人にも自分の気に入らない人を排除する傾向の強い人がいます。こういう人は、周りが何を言っても耳を貸すことはないガンコさを持っています。そのことを子どもレベルに引き下げれば「ワガママ」ということになります。記者会見の場で、毎日放送の記者にねちねちと攻撃したのは典型でした。不幸なのは排斥していることを本人が気づいていないことです。間違いなく貴方もその一人です。
 そういえば、多くの人々の記憶の彼方に消えていますが女性問題もありましたね。従軍慰安婦問題も含めて、女性に対するあなたの考えが浮き彫りになった事件でした。この問題どうなったのでしょうか。
 ところで貴方は、大阪府知事と大阪市長として何をやったのでしょうか。死語化した「船中八策」などと坂本龍馬ボケをかましたことがありましたが、あれは市民にどう活かされたのでしょうか。つまるところ貴方は「何もしなかった大阪市長」で終わったのではないでしょうか。
 いや、一つだけ大きな功績がありましたね。安倍政権の補完勢力として公然化したことです。安倍晋三首相との会談は不可解なものでしたが、政権補完勢力としてみれば実に分かりやすい図式でした。これに対してさすがの谷垣自民党幹事長は苦言を呈しました。「大阪府知事選挙と市長選挙でたたかった相手としていかがなものか」と。
 こちらの方が、よほど筋が通っています。ついこの間まで火花を散らしていた相手と握手(それもにこやかに)するわけですから、異常です。しかし、貴方と首相にとっては何の矛盾もないでしょう。「似た者どうし」だからです。その共通点は前述の「意見の違う者の排斥」です。
 冬至も過ぎて寒さが厳しくなります。くれぐれもお身体ご自愛を。
 敬具。

★脈絡のないきょうの一行
北海道と北アルプスで山の遭難死。雪の季節、十分注意したいもの。

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2015/12/17 [Thu] 10:34:27 » E d i t
 3回つづけて軽減税率問題で恐縮です。

 軽減税率導入にあたって政府とメディアは「財源をどうするのか」という議論をしている。この表現の仕方、私はどうしてもすっきりしない。その典型が以下。

                           ◇=◇=◇
恒久財源確保を=軽減税率導入で―麻生財務相
時事通信 12月15日(火)13時20分配信


 麻生太郎財務相は15日の閣議後記者会見で、酒類・外食を除く食料品に適用する消費税の軽減税率制度の財源が1兆円に上ることについて「(与党で)1年かけて検討していく。安定的な恒久財源確保が必須だ」と述べた。

 増税など具体的な財源には言及しなかった。

 また2017年4月の消費税率10%と軽減税率導入の同時実施まで時間がなく、事業者らの準備が間に合わないとの懸念がある。財務相は「極めて厳しいと思っている」と語り、ある程度の混乱は避けられないとの認識を示した。
                           ◇=◇=◇

 すっきりしないのは、まだ全体の税率が10%になっていない段階で、軽減相当部分について「財源」という表現はないだろうという点だ。すでに消費税が10%になっており、一部品目を8%に下げる。そのために財源をどうするか、というのならまだ理解できる。たとえば所得税を引き下げるための財源をどうするか、という議論であれば納得できる。

 今回は、初めて食品などに軽減税率を導入する訳だから、その予定される収入はないことになる。そもそも「財源」とは支出を決めて、それを賄うための収入をどうするかを考えるものである。軽減税率は支出ではない。

 ところが前出麻生財務相の発言は、もともとない収入を支出計画に入れた上で「財源をどうするか」と論じているのだ。もともとないもの(ゼロ)に対して予想される収入分を「財源」と呼んでいるのだ。これは空論である。

 したがって軽減税率導入に伴う「財源論」は算数的にも表現的にも間違っている。それではどう表現すればいいのか。簡単である。前述したが「税収相当額」が正しいと考える。

 ではなぜメディアと政府は「財源」という言葉を使うのだろうか。この理由ははっきりしている。「本来ならこれだけのカネが必要になる。にもかかわらず軽減税率を導入するのだから、国民はありがたく思え」と恩を売ろうとしているのだ。「税収相当額」という表現をした場合、「その分の支出を減らせばいいじゃないか」と反論されたら困るからである。

 それにつけても笑ったのは、自公両党が軽減税率導入に合意したときの共産党の志位委員長の一言だ。「毒薬をオブラートに包んで国民に飲ませようとしている」――実に真理を衝いている。

★脈絡のないきょうの一行
新聞協会の白石会長、談話で「書籍・雑誌も軽減税率を適用すべき」。再販が適用されている品目は、すべて足並みそろえるべき。

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2015/12/16 [Wed] 11:04:39 » E d i t
 きのう、今日とテレビも含めて報道は軽減税率中心となっている。そのなかで、想定どおりの「品目」が入った。何が、といえば新聞の購読料金である。以前、小ブログに書いたが新聞は消費税増税にやたら積極的だった。一部地方紙を除いて、談合ではないかと思うほど社説や解説欄で「早期導入」を主張した。とりわけ全国紙のその歩調は異常に見えた。

 消費税増税は新聞離れを引き起こし、新聞経営を困難にするのではないかと私は警鐘した。ところが新聞はどこ吹く風か、ヒトゴトのように増税促進に与した。そのとき感じた疑問が、新聞の軽減税率適用が約束されているのではないか、ということだった。

 もちろん、確証はない。だが、この間の新聞のこの問題に関する動きを見れば「何かある」と勘繰りたくなるのは人の性だ。結果、やはり来た。馬券を買って、それが大当たりして「キタ、キタ、キター!」という感じである。

 新聞への軽減税率適用は、爆弾が隠されていると私は考えている。適用対象は定期購読だけとなっている点だ。コンビニや駅の露店などで買う新聞は適用外だということになる。問題はここだ。

 新聞は「再販制度」によって「同一新聞の価格は同一」となっている。たとえば冷蔵庫を例に出せば、その価格は販売店によって自由に決められることになっている。しかし新聞は再販制度が適用されているため、地域が違ってもその価格(購読料金)を変える必要はない。いや、むしろ変えられないというほうが正しい。

 この制度は新聞の「言論の自由や文化の保護」という立場から、独占禁止法を越えて特別に許されているものである。同一価格維持によって、新聞の乱売競争を防ぐ意味もある。いやむしろこちらのほうが重きをもっている。

 軽減税率適用によって何が生じるかというと、定期購読と駅などで売っているいわゆる即売の価格が違うということは、この再販制度と矛盾する点である。新聞経営は「本体価格は同じだ」というかもしれないが、納税者たる国民にとっては「違う」のである。同じ日の同じ新聞であるにもかかわらず、定期購読と駅売りで値段が違うのである。

 もともと政府はこの再販制度を葬ろうと考えている。再販制度はいわゆる「規制緩和」に反するからだ。新聞といえども価格(購読料金)は自由であるべきだと考えている。その図に、軽減税率は乗ることになるのではないか、懸念は消えない。

 同時に、書籍や雑誌など再販制度が適用されている品目について、軽減税率をどうするかは明確になっていない。これも問題だ。軽減税率適用を理由に書籍などの再販制度が外される恐れもある。以下、「知恵蔵」から再販制度の解説を記したい。

                           ◇=◇=◇
 (知恵蔵2015の解説)再販制度/正式には再販売価格維持制度といい、独占禁止法上は原則として禁止されている再販売価格の指定を例外的に認める制度。独占禁止法は自由な価格競争を促進する立場から、商品の製造業者(供給者)が販売店に対してその商品の小売価格を指定することを、不公正な取引方法として禁止しているが、書籍、雑誌、新聞及びレコード盤、音楽用テープ、音楽用CDの6品目については例外的に、言論の自由や文化の保護という見地から、1953年以来、再販売価格の指定が認められてきた(著作物再販制度)。
 かつては化粧品なども例外とされてきた時代があったが、自由競争の見地から例外の範囲が狭められ、出版物についても廃止を検討しようとする考え方が70年代末に公正取引委員会から提起され、特に90年代に入って本格的な検討がすすめられてきた。これに対して、日本新聞協会が新聞の戸別配達の維持や質の低下の回避などを主張し、日本書籍出版協会、日本雑誌協会なども全国同一価格の維持や活字文化の振興などを主張して、強く反対している。
 2001年3月に公正取引委員会は報告書「著作物再販制度の取扱いについて」を公表し、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」として「当面同制度を存置することが相当」であるとする判断を示すと共に、長期購読者への価格割引など同制度の弾力的運用により消費者利益の向上を目指すべきものとした。こうした弾力的運用への取り組みの検証など著作物流通に関する意見交換の場として、著作物再販協議会が設けられている。また、05年末に公正取引委員会は、差別価格販売や定価割引等を禁止する独占禁止法上の「特殊指定」の新聞への適用を見直す考えを示したが、戸別配達制度への影響の懸念から反対も強く、実施はされていない。
(浜田純一 東京大学教授 / 2007年)
                           ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
どこまで続く、スケートの羽生弓弦の記録更新。素人目でもそのすごさが分かるから凄い。

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2015/12/15 [Tue] 07:29:47 » E d i t
 当たり前のデータを、それもたったの120円の違いをまことしやかに発表し、それを報道する神経を疑いたい。以下、それである。

                           ◇=◇=◇
軽減税率、高齢世帯への恩恵大きいとの試算
読売新聞 12月13日(日)17時34分配信


 消費税の軽減税率が、酒類と外食を除く食品全般に適用されると、家計にはどれだけの影響があるのだろうか。

 日本総合研究所が、総務省の家計調査に基づいて試算したところ、年金収入で生活している夫婦など、高齢世帯への恩恵が大きかった。家計に占める食品購入額の割合が大きいためだ。

 年収250万円の高齢夫婦世帯(夫は65歳以上で無職、妻60歳以上)の場合、酒と外食を除く食品全般に支払う金額は、平均で月5万500円。消費税率が8%のまま据え置かれると、10%に引き上げられるのに比べ、年間の負担軽減額は1万2120円になる。

 年収500万円の勤労者世帯(家族2人以上)では、食品購入額は月平均5万200円で、年間軽減額は1万2000円。収入の少ない高齢夫婦世帯の方が、軽減額が多くなった。一人暮らし世帯でみても、高齢者の負担軽減額が勤労者世帯より多い。
                           ◇=◇=◇

 食品購入額の多いほうが軽減税率による「恩恵額」が多くなるのは算数的にみて、当然のこと。別に目新しいことでもなんでもない。食品だけではなく、衣料品など負担が増える側面からこの問題は考えるべきではないのか。

 年収250万円の世帯も500万円の世帯も、衣料費や住宅費に増税分は平等にのしかかる。重税感が低所得者ほど大きくなるのは、算数的に当然のこと。むしろ研究や報道は軽減分ではなく、そこにスポットを当てるべきではないのか。どこか変だ。

 軽減税率があたかも高齢者に恩恵を与えるかのようなこの報道、数字のまやかしであり一種の〝やらせ〟に抵触するのではないかと思えてならない。この報道は年間を通しての数字である。年間120円差の恩恵が報道に値するのか。食品以外にかかる税負担増を隠すための報道ではないのか、私は疑ってやまない。

★脈絡のないきょうの一行
COP21が終わった日、中国の大気汚染がより深刻に。何かを暗示していないか。

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11274 おめでとう!! 
2015/12/10 [Thu] 12:29:14 » E d i t
 微妙に心が躍る――。

 日本人が作った宇宙探査機が、金星に近づくという。ちょうどいま、「下町ロケット」というテレビドラマが展開中である。視聴率はそれなりに高いらしいが、カミさんがビデオにとっておいてくれ、それをみせてもらっているが日本の中小企業の底力みたいなものを感じさせてくれる。そのドラマと今回の探査機がオーバーラップして、想像力を掻き立てる。

 金星は地球に一番近い惑星で、誕生の時双子だったのではないかとも言われ、「地球の姉妹惑星」とも表現される。「兄弟」ではなく「姉妹」という表現がいい。女性らしい優しさを感じさせるからだ。明けの明星のように。

 金星も地球と同じように自転しているが、〝地球時間〟で243日もかけて1回転する。逆に〝金星時間〟でみれば、金星が1日で自転する間に、地球は243回転する計算だ。ということは、金星は実にゆったりした「時」を紡いでいることになる。

 面白いのは金星の大気速度だ。大気はなんと秒速100㍍で動いているという。これは金星の時点速度40倍で、なぜこのようなことが起きるのか、なぞとされているという。今回の探査機はこの問題の調査も行うというが、果たして結果はいかに。

 金星探査機は2010年にも打ち上げられたが、主エンジンの故障で軌道に乗れず失敗している。今回は計算どおり軌道に乗ったという。今後の活躍には期待をこめて、おめでとうと言いたい。以下、読売新聞ウェブから。

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金星探査機「あかつき」、周回軌道投入に成功
読売新聞 12月9日(水)17時34分配信


 宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)の金星探査機「あかつき」が9日、金星を回る軌道に入ったことがわかった。

 関係者が明らかにした。日本の探査機が、惑星の周回軌道に入るのは初めてとなる。あかつきは金星の大気現象の解明をめざし、2016年春から本格的な観測に入る予定だ。

 あかつきは2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げられた。同年12月に軌道投入に挑戦したが、主エンジンが故障して失敗。JAXAは今月7日、4台の小型エンジンを使って、5年ぶりとなる軌道投入に再挑戦していた。

最終更新:12月9日(水)20時42分
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★脈絡のないきょうの一行
水木しげるさんに続いて、作家の野坂昭如さんが逝った。順不同の当然の出来事とはいえ、淋しいね。

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2015/12/09 [Wed] 12:27:30 » E d i t
 誰が考えたのだろうか、フザケルナと言いたい。沖縄件宜野湾市の普天間基地跡地に、ディズニーランドを誘致するという話しだ。いま、沖縄で問題になっている辺野古新基地建設問題をはぐらかす意味もあるのだろうが、あまりにも見え見えの姑息さに開いた口が塞がらない。

 来年1月24日投開票の宜野湾市長選挙も意識しているようだが、それにしても市民をバカにしている。こんなに分かりやすい「争点ぼかし」はない。今度の市長選挙は、辺野古新基地を許すのかどうかが、最大の争点のはずである。それがなんと、レジャー施設誘致を持ち出してきたのだ。

 確かにディズニーが誘致されれば、観光資源として大きな役割を果たすだろう。そこで暮らしている人たちに雇用や利益をもたらすだろう。しかし、辺野古新基地が作られたら、沖縄はますます「米軍基地のまち」化してしまうではないか。それでいいのか。今回の〝ディズニー誘致作戦〟は、市長選挙の争点逃れであり、政府の自信のなさの表れでもある。

 この問題に菅官房長官はかなり乗り気である。政府と現市長の「やらせ」としか考えようがないが、しっかり監視する必要がありそうだ。以下、時事通信ウェブから。

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宜野湾市長、米軍跡地にディズニー誘致=菅長官「橋渡しする」
時事通信 12月8日(火)18時37分配信


 沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は8日午後、菅義偉官房長官と首相官邸で会い、返還予定の米軍基地の跡地にディズニーリゾートの誘致を目指す方針を伝え、協力を要請した。

 菅長官は「非常に夢のある話だ。政府として全力で誘致実現に取り組むことを誓いたい」と応じ、バックアップを約束した。

 関係者によると、キャンプ瑞慶覧(同市など)の「インダストリアル・コリドー」返還後の跡地に、リゾートホテルなどを誘致する計画が浮上しているという。

 これに関し、菅長官は8日午後の記者会見で、「宜野湾市と(事業者と)の橋渡しなどで全面的に協力したい」と強調。政府関係者によると、菅長官は既に、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドに対し、同市の要望を伝達したという。 
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★脈絡のないきょうの一行
暴力団元組長が3億円相当の盗難被害に遭ったという。すごいね、金持ちなんだね。

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11272 おい、おい 
2015/12/02 [Wed] 14:14:29 » E d i t
 これは看過できない。年金生活者にとって由々しき問題だからだ。年金基金を流用し〝株式博打〟に投入する問題で、破綻するのではないかという懸念が的中しそうだからだ。とりあえず下記。

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公的年金の運用損失7.8兆円=過去最大、株式投資拡大が裏目―7~9月
時事通信 11月30日(月)17時3分配信


 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は30日、2015年7~9月期の運用損益が7兆8899億円の赤字に転落したと発表した。

 赤字は6四半期ぶりで、四半期の赤字額としては過去最大となった。

 8月以降、中国経済の減速懸念を背景に国内外の株価が急落したことで、保有する株式の評価額が大きく下落した。昨年10月に公表した資産構成の見直しにより、株式投資比率の目標を従来の約2倍の25%に引き上げたことも裏目に出た。6月末に比べ円高が進行したことで、外国株や外国債券の円換算での赤字拡大につながった。運用実績を示す収益率はマイナス5.59%(4~6月期はプラス1.92%)に悪化した。

 記者会見したGPIFの三石博之審議役は「10月以降の市場環境は回復しており、今年度の直近までの収益額はプラスに転じる基調だ」と強調した。
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 子どもでも分かる理屈だが、株を買いたい人が多くなると需要と供給との関係で見れば、株価が上がることになる。株価が上がれば、今のうちに売って差額を儲けようというのは人情。ところが売りたい人が増えれば、株価は下がる。その〝境界〟をどう判断するかが、博打といわれるゆえんだ。

 年金基金の流用額は、個人や企業のそれとはけた違いに大きい。したがって株価に及ぼす影響は小さくない。これを使って買うときはいいだろうが、売るときはその数の大きさから株価が下がることは容易に想像できる。問題はそこである。

 過日、千代田総行動でこの問題を追及した。対応した厚労省の担当者は言葉にこそ出さなかったが、迷惑顔であった。まともな人であれば、博打に手を出そうとは思わないからだ。この基金が安倍政権の「三本の矢」に利用されていることも見過ごせない。株価が下がり始めると、基金を使って買いに回る。当然株価は上がり、三本の矢がうまくいっているような錯覚に陥る。これはいつか見たバブルである。

 年金基金がバブル経済の牽引車になりかねないことを、わたしたちは肝に銘じるべきだろう。

★脈絡のない今日の一行
山形市議会で市長、質問に短歌で答弁。いいね。

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