ヘボやんの独り言
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2014/06/30 [Mon] 14:01:15 » E d i t
 報道によれば安倍内閣は海外派兵を可能にする閣議決定を、明日にでも行う構えを見せている。昨日の毎日新聞は、世論調査の結果を発表。集団的自衛権「反対」は58%、賛成は32%だった。政府・与党の「説明不足」にいたっては81%、とても閣議決定ができる状態ではない。

 自分の〝好きなこと〟はゴリ押しし、不利なことは放置するという安倍首相の度し難い政治姿勢に、怒りを通り越して呆れさえ覚える。たとえば以下の「1票の格差」問題もそれ。司法による「違憲状態」を放置したままだ。

                            ◇=◇=◇
衆院14選挙区で2倍以上に=「1票の格差」前年より増加
時事通信 6月25日(水)17時23分配信


 総務省が25日発表した住民基本台帳の人口(1月1日現在)に基づき、時事通信が衆院小選挙区の人口格差(1票の格差)を試算したところ、最少の宮城5区(石巻市など)と比べ、最多の兵庫6区(伊丹市など)をはじめ計14選挙区が2倍以上となったことが分かった。違憲判断の目安とされる2倍以上の選挙区は昨年3月末現在の試算から五つ増えており、抜本改革に向けた各党の取り組みはこれ以上の停滞が許されない状況だ。

 2012年11月に法改正した衆院小選挙区の「0増5減」とその後の区割り変更で、10年国勢調査に基づく格差はひとまず2倍未満に抑えた。しかし、12年の前回衆院選には反映されておらず、1票の格差は最大2.43倍となり、全国の高裁・高裁支部で「違憲」や「違憲状態」とする判決が相次いだ。各選挙区にあらかじめ定数1を割り振る「1人別枠」方式見直しなど、最高裁が求めた抜本改革も一部の法改正のみで、実質的には手付かずだ。

 兵庫6区の人口は58万9658人、宮城5区は27万9536人で、最大格差は2.109倍となった。新たに格差が2倍以上になったのは、埼玉2区、東京3区、東京5区、東京16区、東京22区だった。
                            ◇=◇=◇

 この問題、多くを語る必要はなかろう。新たな火種を生むことになる。集団的自衛権行使容認より、やるべきはこちらだ。

★脈絡のないきょうの一行
北朝鮮がミサイル発射。まるで安倍内閣の援護射撃だ。得々として報道するNHKも共犯者ではないかと疑う。
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政治問題 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
2014/06/26 [Thu] 11:33:57 » E d i t
 最近、認知症の高齢者の行方不明や、保護はされたものの身元が分からないという事件が相次いでいる。メディアが取り上げ、写真が公開されるようになって解決されるケースが増えているが、いまもってなくなることはない。

 25日付の毎日新聞ウェブは、「認知症で行方不明になる人が相次いでいる問題で、人通りの絶えない都会の真ん中でも誰にも気づかれずに行方が分からなくなる事態が起きている。JR大阪駅からほど近い中心部に暮らしていた認知症の女性(74)が3月末、突然いなくなった。事件に巻き込まれた可能性も考慮して警察の捜査部門も動いたが、手がかりはない。『こんなに人がたくさんいる中で見つからないなんて』。家族は悲痛な思いで帰りを待ち続けている。」――と報じている。

 この問題、今に始まったことではない。私の妹の嫁ぎ先でも事件があった。

 もう30年以上も前のことであるが、妹の連れ合いの祖母が行方不明になったことがある。茨城県の農村地帯で、町内あげての捜索となった。川や山林などくまなく探したが見つからず、事故にでも遭ったのだろうと諦めざるを得なかった。

 警察に捜索願を出し、操作範囲は広がったが手がかりはつかめなかった。しかし、5年ほど経ってからいきなり帰ってきたのである。もちろん警察を通じてであったが、元気だったという。発見された場所は千葉県の銚子市。

 どうやって銚子まで行ったのか、それまで何をやっていたのか聞いても答えきれなかったという。私もその祖母には何回か会っている。あまり喋らないおとなしい人であったが、行方不明になった時点で、今でいう認知症だったのであろう。

 その祖母は帰ってきてから半年も経たないうちに亡くなった。年齢的には90歳近くだっただろうか、いわゆる老衰である。死に場所を決めるために帰ってきたのではないか、とささやかれたほどだった。葬式は賑やかだった。(高齢者のそれに対する)田舎のしきたりで、行列の先頭で歩く人が小銭をばら撒きながら進む。それを子どもたちが拾ってお小遣いにする。実になごやかな光景である。

 今でこそ条例で火葬になっているが、当時は土葬だった。代々のお墓を掘り起こして準備をする。もちろん先に埋められた人の骨が出てくる。「この骨は◎◎さんのものだ」という会話が普通に飛び交っていた。

 本題から外れたが、認知症による〝不明者〟は、昔からあった。最近になってこの問題にスポットが当たったのは、毎日新聞が報道してからだ。以来、意識的にこの問題の報道をみているが、警察の対応に問題がありそうだ。そのほかの事件に手が取られているのかもしれないが、ヨコの連携が良くない。

 認知症者をかかえた家族の対応としては、小さくてもいいから連絡先を衣服に縫い込むなど明示しておくことだろう。それはいつか自分のところに回って来ることなのだから。

★脈絡のないきょうの一行
集団的自衛権行使容認の閣議決定、7月4日に強行の構え。冗談じゃない!!

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2014/06/23 [Mon] 10:37:37 » E d i t
 ドキッ、とする配信を見つけた。以下。

                            ◇=◇=◇
無人機墜落418件=商業利用に懸念―米紙
時事通信 6月21日(土)14時25分配信


  【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、墜落など米軍の無人機の重大事故が、2001年9月から昨年末までに418件起きていたと報じた。情報公開法で入手した文書の分析結果として伝えた。死者は出ていないが、輸送機との空中衝突など危険な事故もあり、将来米国で始まる本格的な無人機の商業利用に潜む危険を示すと警告している。

 同紙によれば、418件のうち、機体の破壊ないし200万ドル以上の損害を招いた最も深刻な「クラスA」の事故は194件。クラスAの半数以上はアフガニスタンとイラクでの事故だったが、47件は米国で起きた。日本に一時配備された偵察機グローバルホークの墜落は5件だった。
                            ◇=◇=◇

 たかが無人機と侮って(あなどって)はいけない。ここでいう無人機は、農薬を空から散布するあれではなく、軍事や情報取集に使われるものである。アメリカの国防総省とCIAが中心になって開発されたという。

 農薬を散布する程度ならまだいいが、人殺しの道具として使われている。前出にもあるように、実際に中東の紛争地域で実践配備され、「成果」をあげているという。しかし、誤爆がしばしば発生し、軍関係だけでなく無関係の民間も攻撃され被害に遭っている。

 「中東イエメンの首都サヌアで19日、無人機による攻撃で国際テロ組織『アルカイダ』のメンバーとみられる15人と、近くを通り掛かった市民3人が死亡した。ロイター通信が報じた。」(14年4月20日・朝日新聞デジタル版)

 性能もよくなり、かつては戦闘地域近くの飛行場などで操縦しなければならなかったが、遠く離れている場所からでもOKになったという。無人であり遠隔操作をしているがゆえに、「人を殺している」「戦争をしている」という実感がないという。操縦(戦闘)が終わった後自宅に帰り、子どもたちと遊ぶというバーチャルでさえ考えられなかった光景が現実に起きていることを忘れてはならない。

 前出の時事通信は、その無人機の墜落事故を報じているが、数の多いことに注目したい。米軍だけでこの数だから、世界規模ではもっと増えるはずだ。あわせて、被害の程度についても知りたいところである。

★脈絡のないきょうの一行
日本維新の会が分裂。もともと烏合の衆だったわけだから、「分党」ではなく「分裂」が正しい。

2014/06/18 [Wed] 10:46:43 » E d i t
 先週金曜日の13日、参議院本会議において国民投票法改定案が可決成立した。「改定」の冠がついているのは、同法はすでに2007年5月に成立しているが、このときは国民投票の投票権者や投票方法などについては規定しておらず、それらについて定めたのが今回の法案だったからだ。

 この法律、昨年12月に強行された「特定秘密保護法」と同様に、欠陥だらけと言わざるをえない。

 その第一は、投票年齢だ。18歳以上が投票できるとしている。この規定は18歳以上を成人扱いする意味で評価できる。であるならば、国政選挙や地方議員選挙の投票権も同様に「18歳以上」に改定すべきだが、ここには手を触れずにスルーしている。

 国民投票法自体は、改憲を前提としてつくられているのはご承知のとおりだ。改憲は国政に重要なかかわりを持つもので、国会議員選挙などと投票年齢に「差」が出来るのは「平等の原則」からみて違憲と言える。一票の格差が裁判になるなど政治問題化しているなかで、選挙の投票権年齢について議論(改定)しないまま国民投票を実施することは無理が生じる。新たな紛争の火種を残した欠陥法といえる。

 第二は、公務員の運動制限を盛り込んだことだ。なかでも裁判官については運動そのものを禁止している。さらにNPOや宗教団体も規制の対象になりうることを示唆している。公務員などは、影響力があることを考えてのことだろうがこれは一種の差別だ。

 なぜなら公務員も国民だからだ。改憲賛成の人、反対の人があっていいではないか。賛成の人がその立場から運動を広げてもいいではないか。成立した法律は、反対する公務員の動きを止めるところに本音が見える。とりわけ、労働組合が改憲反対で動くことへのけん制と読んでもよかろう。憲法は国民全体のものであり、その賛否を問う運動に公務員の参加も自由であっていいはずだ。

 第三は、最低投票率の定めがないことだ。これはもう欠陥の権化みたいなものである。私見であるが、せめて50%以上の規定を盛り込むべきだと考える。憲法という重要な問題を決めるわけだから、本来なら絶対的過半数(投票権者総数の半数以上)の賛成が必要だと思う。

 選挙の投票実態を見ると30%~40%台はざらで、特に首長選挙の投票率が低い。これでは真に民意が反映されたとは思えない。選挙における最低投票率を設けると、成立が危ぶまれ日常生活に齟齬が生じてやむを得ない面もあるが、国民投票は3分の2以上が欲しいところだが、せめて50%の最低投票率を定めるべきだと思う。

 その他、有料意見広告の野放し問題がある。新聞をはじめ、テレビやラジオなどのコマーシャルに有料の意見広告を出すことは自由となっている。これは資金力のある勢力にとって有利になることは明らか。同時に有料広告がメディア企業の経営に寄与することを考えれば、一定の〝目的〟があるのではないかという疑念は払しょくできない。

 特定秘密保護法、国民投票法、集団的自衛権の行使――の三点セットは、改憲すなわち戦争する国づくりへの布石であることを、改めて見つめ直し反対の運動を強めたいものである。

★脈絡のないきょうの一行
全52単位の弁護士会が、集団的自衛権行使反対の意見書や声明を採択。安倍首相は法律家の意見を聞くべし。

2014/06/17 [Tue] 07:39:08 » E d i t
 本音である。よくぞ言ってくれた石原ジュニア。被災者の気持ちを逆なでするこの発言、釈明や撤回では済まされない。安倍暴走内閣の驕り(おごり)が露呈した象徴的発言でもある。〝何でもできる〟〝何でも言える〟というこの内閣の風潮は度し難い。

 この人たちのアタマの中には、原発事故を起こしてしまったことへの謝罪の気持ちはカケラもない。「いずれにせよカネで解決すればいい」という鼻でせせら笑っている程度なのだ。それが今回のこの発言だし、原発再稼働や原発輸出の考え方の根底でもある。

 しかも卑劣なことに『金目だろ』と言いながら、そのカネさえも出さない体質にもハラが立つ。被災地周辺から自主避難してきた人たちへの対応がその一つだ。こういう発言をしながら、実はそのカネさえ出し渋るのが本質である。

 汚染土の中間貯蔵施設問題は深刻だ。昨年10月に福島県で撮ってきた写真を見ていただこう。特殊な袋に入れられて、ブルーシートで覆われたまま放置されている。何とかしなければならない課題だが、解決には住民との真摯な話し合いこそが、前にすすむ保障である。それに冷水を浴びせかけた今回の環境大臣の発言、許し難い。

汚染土

汚染土2

                            ◇=◇=◇
中間貯蔵施設「最後は金目」=地元調整で、直後に釈明―石原環境相
時事通信 6月16日(月)19時4分配信


 石原伸晃環境相は16日、東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土の中間貯蔵施設に関し、建設に向けた地元との調整について「最後は金目でしょ」と述べた。首相官邸で菅義偉官房長官と面会後、記者団に語った。

 建設候補地の福島県大熊、双葉両町など地元自治体が施設受け入れの是非の判断を今後迫られる中、住民らへの配慮を欠く発言として批判を招く可能性がある。同相はこの直後、環境省内で改めて記者団の取材に応じ、「お金で解決すると一度も言ったことはないし、解決できる話ではない」と釈明した。

 施設の建設をめぐっては、両町の住民らを対象とした説明会が15日に終了。用地補償に関し、具体的な額を示すよう求める声が相次いだが、環境省側は個別に算定するため難しいとの立場を示している。環境相は「最後は(用地補償に関する)お金の話だが、それは今は示せない。そういう意味で話しただけだ」と述べた。
                           ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
橋下大阪市長、連合国軍のノルマンディー上陸を引き合いに慰安施設の〝正当性〟を主張。懲りないヒトだね。
原発問題 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
2014/06/16 [Mon] 10:42:09 » E d i t
 このときばかりは、なぜか〝民族主義者〟に加担してしまう。心の隅っこでは、どうでもいいじゃないかと思っていても、やはり気になる。私も一人の小市民である。

 表題でお分かりと思うが、きのうのサッカーW杯1次リーグの日本の対戦相手はコートジボワールであった。率直に言おう。この国のこと、恥ずかしながら私は何も知らなかった。そこで好奇心もあり、少し調べてみた。

                            ◇=◇=◇
 西アフリカに位置し公用語はフランス語。16世紀からフランスの領地として扱われてきたためで、1960年8月に独立。正式名称は「コートジボワール共和国」。面積は322,436平方キロメートル(日本の約0.9倍)で人口は約2060万人。大西洋側に位置することから、日本では「象牙海岸共和国」とも称されてきた。ここから象牙が運ばれたことを意味する。

 また欧米では「奴隷海岸」という表現もあった。ここから黒人がアメリカやヨーロッパに奴隷として徴用されたのである。その意味では歴史的に虐げられてきた国である。

 経済的には2013年の国内総生産(GDP)は約282億ドルで、日本では佐賀県とほぼ同じ経済規模だという。1人当たりのGDPは1,175ドルであり、世界的には非常に低い水準だが、それでも「西アフリカの優等生」と呼ばれている。サッカーは盛んで、アフリカのなかでも強い。

 政治的には第一次内戦(2003年~)、第二次内戦(2010年~)を経て、2011年4月、軍の参謀総長や警察と憲兵隊のトップらが忠誠を誓い、現在のアラサ・ワタラ政権となっている。面白いことに5月1日は「労働記念日」として休日である。
                            ◇=◇=◇

 サッカーW杯予選で、日本はこの国に負けた。敗因は、専門家に任せよう。私見だが一つだけ言いたいのは、前半に1点取った日本は「守り」に入ってしまったのではないか。それに対してコートジボワールは、攻めに徹した。リードしたあとも、攻めに徹していた。「攻撃は最大の防御」を日本チームは忘れたのではないか。シュートの数が20対7と日本は劣勢であったことがそれを物語っている。

 私のこの私見は、試合のテレビ放送を見てからのものではなく、ニュースの時間に流れてくる映像を見てのものだ。試合の時間帯、私は14日からロードショウが始まった、山岳映画「春を背負って」をカミさんと観劇していたからだ。庶民はサッカーに釘づけだったのだろう、映画館はガラガラだった。

 心温まるいい映画だった。「剣岳点の記」の監督・木村大作さんの2作目だという。立山連峰がみごとだった。蒼井優が可愛かった。登山家女優の市毛良枝さんの元気はつらつも良かった。「家族」のありようも考えさせられた。きのうは、心の充実した一日であった。

★脈絡のないきょうの一行
イチロー外野手、15日にメジャー通算2781安打目を放ち、元マリナーズのケン・グリフィーJr.に並び、歴代49位タイに。すごいぞ。

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2014/06/12 [Thu] 10:14:09 » E d i t
 戦前、創価学会も被害にあっている。初代会長・牧口常三郎と、二代会長・戸田城聖は、治安維持法違反で投獄されているのだ。牧口常三郎は戦中、1944年11月に獄死するという悲劇的な結末を迎えている。

 彼らは、天皇中心の神道に変えるよう強制されたが、それを拒否したために治安維持法違反とされたのである。この歴史的経験が、創価学会の行動規範に「平和」を盛り込ませたのは知られているとおりである。

 集団的自衛権行使容認は、この目標に反するものであることは明らかだ。だから、創価学会・公明党は「解釈変更」に難色を示しているのである。それは当然だと思う。

 前回ブログで紹介したが戦前、ドイツの牧師、マルチン・ニーメラ(1892年-1984年)が自戒を込めた一編の詩を残している。同牧師はナチスのファッショ政治に反対してたたかった宗教家の一人である。翻訳はさまざまあるが、以下を紹介しよう。

                            ◇=◇=◇
はじめに彼らはユダヤ人を逮捕した。
私はユダヤ人でないから黙っていた。
次に彼らはコミュニストを逮捕した。
私はコミュニストでないので、黙っていた。
それから彼らは労働組合員を逮捕したが、
私は労働組合員ではないので沈黙していた。
そして彼らは私を捕らえたが、
もう私のために声を上げてくれる人は一人も残っていなかった。
                            ◇=◇=◇

 牧口常三郎と戸田城聖のすごさは、あの暗黒時代にあって改宗を強要されてもそれに屈することなく日蓮の教えを守ったことである。無神論を標榜する私であるが、自らの信教を守るために権力の横暴とたたかったその精神力は評価して余りあると思う。同じ時代、宮本顕治をはじめ少なくない共産党員も、戦争反対を唱えたために獄中につながれたことも忘れてはならない。

 昨日、公明党幹部のなかに集団的自衛権問題で限定的に理解を示す、という報道があった。限定的というのはウソで、それが際限なく広がることは歴史が証明している。危ない。歴史の惨禍を繰り返さないために、集団的自衛権の行使は限定的であっても認めるべきではない。ガンバレ、創価学会。

★脈絡のないきょうの一行
「国際自然保護連合」がニホンウナギを絶滅危惧種に指定。うな重が遠くなる。
2014/06/11 [Wed] 12:10:54 » E d i t
 考えてみれば、集団的自衛権に関する政府見解を変えるわけだから、そのほかについてもあって不思議ではないがこれはもう弾圧である。マルチン・ニーメラの言葉を引用するまでもなく宗教家への弾圧は戦争前夜である。それを地で行くような動きが出てきた。公明党と創価学会の「政教分離」の見直しがありうるというのだ。以下。

                             ◇=◇=◇
公明・学会の「政教分離」見直しも=集団的自衛権でけん制―飯島参与
時事通信6月11日(水)9時13分配信


 【ワシントン時事】飯島勲内閣官房参与は10日、ワシントンで講演し、集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党と同党の支持母体である創価学会の関係が、憲法の「政教分離原則」に反しないとしてきた従来の政府見解について、「もし内閣が法制局の答弁を一気に変えた場合、『政教一致』が出てきてもおかしくない」と述べ、変更される可能性に言及した。

 飯島氏は集団的自衛権をめぐる与党協議に関し、「来週までには片が付くだろう」とも表明。行使容認の前提となる憲法解釈変更に公明党が同意しなければ政府から圧力がかかるとけん制したとも受け取れる発言で、同党が反発しそうだ。
                            ◇=◇=◇

 創価学会と公明党の関係について言えば、〝一体化〟していることは先刻承知。しかし憲法に定める「政教分離」の原則から見て、反しないというのが従来の政府見解であった。それはそれで私は容認してきた。信教の自由、政党選択の自由の視点からみてもその見解は逸脱していないと思うからだ。

 しかし、今回のこの飯島勲内閣官房参与の発言は「集団的自衛権行使容認」を公明党と創価学会に押し付けるもので、強権力=弾圧でコトを運ぼうとする意図が丸見えである。安倍政権の言うことを聞かなければ、公明党と創価学会を分断するぞ、というのである。

 再度言う、これは弾圧である。

 歴史を紐解けば、フツー、この種の弾圧は共産党から始まる。戦前、終戦直後の日本の歴史もそうだった。小林多喜二はその犠牲者であった。その次に弾圧されるのは労働組合。現代においては市民運動家もそのジャンルに入るだろう。そして〝締めくくり〟が宗教家である。集団的自衛権行使問題について、宗教から手をつけ始めたのは歴史の新たな展開かもしれない。

 集団的自衛権行使問題について、公明党の対応への反発もあるのかもしれないが、これはひどい。いや、逆説的に見れば公明党を与党に閉じ込めておく必要はない、という宣言とも受け取れる。維新の会やみんなの党、民主党の一部にさえ集団的自衛権行使に賛成の動きがあり、政府・自民党にとって公明党がいなくても「不自由」はないのである。

 ガンバレ、創価学会。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
「九条の会」結成10周年。全国に7500組織。平和を希求する日本国民の思い、さらに強く。

2014/06/10 [Tue] 15:54:51 » E d i t
 日本航空(JAL)の不当解雇事件について3日に客室乗務員、5日にパイロット関係の控訴審判決があった。両方とも「控訴棄却」が言い渡され、解雇を有効とした東京地裁判決が維持された。これはひどい。

 JALの最高責任者であった稲盛和夫氏(現・名誉会長)は、地裁で「解雇の必要性はなかった」と証言した。この証言は重要なものであった。経営再建に乗り出した当事者が、165人の解雇について必要なかった、と語ったからである。

 実際、解雇後のJALの経営状況は、同氏の証言どおり経営的には立ち直ったばかりか、株式の再上場を果たした。結果、同氏の出身である京セラは40億円を超える大儲けを手にした。濡れ手にアワの典型である。

 高裁では希望退職募集の期限であった2011年3月に至る前の、10年12月末に解雇通告されたことが一つの争点になった。通常であれば、希望退職時期がきてその時点で数が足りないことが判明して、「解雇」という手段に移るものである。しかし、3ヵ月も前倒しして解雇した。何故か。理由は高裁の場で解明された。3月末になれば希望退職者は予定に達する(予定を上回る)ことが分かり、それでは解雇〝理由〟がなくなるため3ヵ月も前倒ししたのである。

 被解雇者はかつて労働組合の役員をやったことがあるなど、いわゆる活動家がほとんどである。何故なのか。これもまた高裁であますところなく立証された。背景に不当労働行為が潜んでいたのである。小説「沈まぬ太陽」を引用するまでもなく、この会社の経営陣はたたかう労働組合を嫌ってきた。いや毛嫌いしたといっても過言ではない。

 今回の解雇事件の背景にもそれがあった。組合活動家を会社から追い出す、解雇の目的はそこにあったのである。それにオブラートをかぶせるかのように、病気欠勤者も切り捨てたのである。これはもう、誤解を恐れずに言えば、犯罪である。未必の故意である。

 一審で原告は「解雇4要件」に違反することを主たる主張にした。東京地裁は解雇4要件についてはこれを維持するとしながら、JALの不当解雇を容認した。そのこと自体が論理矛盾であり、稲盛証人の「解雇は必要なかった」という発言については『心情を吐露したにすぎない』と擁護した。この判決についてパイロット原告団長の山口宏弥さんは「裁判所は腐っている」と批判した。私も同感である。

 高裁判決の詳細は読んでいないが、弁護団の声明などを読むかぎり高裁判決は不当労働行為性について触れていないようだ。この問題に言及すれば、JAL経営に不当労働行為があったことを認めざるをえず、一審判決をひっくりかえす必要が生まれるからだ。やはり裁判所は腐っている。

 たたかいは最高裁の場に移る。最高裁も地裁、高裁と同様に「腐ったまま」状態で〝脳死判決〟を出すのか、しっかり監視したい。

★脈絡のないきょうの一行
庶民には増税、企業には減税方針。安倍内閣の暴走はそろそろ止めなければ。

2014/06/09 [Mon] 12:04:06 » E d i t
 実感の伴わない数字というのはよく見かけるが、これもその一つ。まず以下を見ていただきましょう。

                            ◇=◇=◇
年6.7%増に上方修正=1~3月期実質GDP改定値―内閣府
時事通信 6月9日(月)8時57分配信


 内閣府が9日発表した1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質が前期比1.6%増、年率換算で6.7%増となり、速報値(前期比1.5%増、年率5.9%増)から上方修正された。プラス成長は6四半期連続。

 物価の影響を反映した名目は前期比1.4%増(速報値1.2%増)、年率換算5.7%増(5.1%増)だった。

 実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は2.2%増(速報値2.1%増)、住宅投資は3.1%増(3.1%増)、設備投資は7.6%増(4.9%増)、公共投資は2.7%減(2.4%減)、輸出は6.0%増(6.0%増)、輸入は6.3%増(6.3%増)。 
                            ◇=◇=◇

 もちろん、GDPの数字そのものが生活に即効的効果を与えるとは思っていない。それにつけても上方修正は過誤ではなかろうか。前期比で数字だけを見れば、そういうことになるのか知れないが、4月からの消費税増税を前にした国民の〝買いだめ〟を考慮に入れていると思えないからだ。

 そもそもGDPは国民生活の反映としてはじき出されるものである。それを前提に考えた場合、果たしてどうだろうか。とてもとても、『生活が向上している』とは思えない。安倍首相は〝賃上げのススメ〟を説いたが、これも空振りに終わっている。加えて消費税増税。

 次の発表は4~6月期となるが、その結果は見えている。アベノミクスの破綻間近かと言えないか。国民の購買力を高めることこそが、景気回復の道=GDP向上であるにもかかわらず、賃上げが失敗した今、先は見えている。

 ちなみに、「1990年代以降の約20年間は、平均名目成長率は年率マイナス0.7%程度、平均実質成長率は年率0.6%程度、平均インフレ率は年率マイナス1.3%程度になった。名目GDPは1997年に記録した521兆円をピークとし、2010年には1997年より41兆円少ない480兆円にまで低下した。」(ウィキペディア)という。

★脈絡のないきょうの一行
いやな大雨つづき。梅雨(つゆ)とはいえ、異常な降雨量が心配。

経済問題 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
11057 無言館③ 
2014/06/04 [Wed] 10:54:39 » E d i t
 私の手元に1943(昭和18)年10月21日付の朝日新聞夕刊がある。その1面は学徒出陣の模様を伝えており、4段抜きの写真がひときわ目につく。この夕刊の写真が、無言館で見かけたものと似ていたのである。

 新聞掲載の写真は朝日新聞が所蔵しているものであろうが、無言館のそれは遺族から提供されたものと考えられる。無言館にあった写真の現物が手元にないので言い切ることはできないが、新聞のそれとは角度が少し違っているように思う。

 私が気にしているのは、会場となった明治神宮外苑に6万5千人が結集したことや東條首相、岡部文相らの「激励」あいさつが掲載されているがそれらではない。その記事の中に参列した学徒代表があいさつした報道の方なのだ。

 記事の中で「次いで参列学徒代表慶大医学部学生奥井津二君の壮行の辞を述べれば、学徒出陣代表東大文学部……」というくだりがある。ところが、前日の同紙(これも手元にある)の報道は「岡部文相餞けの言葉についで在学学徒代表、慶大経済学部一年宮澤晃君は高らかに壮行の辞を述べる」という予告を書いている。ということは、壮行の辞を述べる人物が一夜にして代わったということになる。

 その理由ははっきりしている。小ブログで紹介したが、北大生・宮澤弘幸は米国人教師レーンらとともにスパイ容疑で検挙され、否定したものの有罪となり網走刑務所に送られた。もともと壮行の辞を述べる予定だった宮澤晃は、その北大生・宮澤弘幸の弟だったのである。軍部は兄・弘幸の存在に気づいたのであろう、「スパイの弟に壮行の辞などとんでもない」という議論になったであろうことは容易に想像できる。

 弟の宮澤晃が行うべき壮行の辞が変更になったその「出陣式」の写真が無言館にも展示されていたのは、画学生のなかにも学徒出陣した若者がいたということである。軍機保護法によるスパイ冤罪事件の被害者の家族に関連する写真が、無言館にも違う形で資料として残されていることに因縁めいたものを感じる。

 弟の晃はその後、海軍航空隊に学徒志願、戦闘機に乗り長崎に原爆が落とされたあと上空から調査をさせられている。それが直接の原因とも考えられるが、白血病によって40歳で亡くなっている。ここにも隠れた戦争被害者がいたことを忘れてはならない。

 戦争は、若者を戦場に駆り出す。無言館に集まった若者たち(の遺作品)は、同じことを繰り返さないでほしい、と訴えている。もっと自由に絵を描きたかった、とも訴えている。いま、戦前の同じ道に戻ろうとする安倍内閣の暴走を止めることが、無言館の若者たちへの真の意味での供養ではないか、そんなことを考えていた。

 展示場を出るとき、入った時には10人ほどいたはずの人影はなく私たち夫婦二人だけになっていた。絵や資料を見て(読んで)いるうちに時間が経つのを忘れてしまったようだ。

★脈絡のないきょうの一行
昨日、JAL不当解雇撤回裁判で、東京高裁「控訴棄却」判決。許しがたい労働者無視の判決。それでもたたかいはつづく。

11056 無言館② 
2014/06/03 [Tue] 11:46:57 » E d i t
 「すすり泣きの聞こえる美術館に来たのは初めてです。そして、仲間入りをしました。生きたかった魂の叫びと輝きが心を衝きました。」――来館者の感想文の一節である。これらは画集の第Ⅱ集『無言館を訪ねて』(1999年7月15日初版)に転載されている。美術館のドアを開いた人たちの思いが凝縮されている。いくつか紹介しよう。

 ――絵から「生きていたい、生きていたかった」という思いがひしひしと伝わって来る。生きたくても生きられない時代など、もう二度とつくらないようにしなければ……(女=H・W)

 ――怖くてたまらなかった。一人一人の「死」という文字が痛く、グサリと胸につき刺さってきた……。怖い…僕はどうすべきだろうか?(Y)

 ――「無言館」というのは画学生たちの遺作が無言のうちに語っているところと思って来たが、絵を見に来た者が言葉をなくすところでもあった。画学生たちの無念と戦争のおろかさを強く感じた。(女=Y・S)

 ――このようなことを、知らなくても生きてはいける。絵も描ける。でも知った自分を大切にしたい(無記名)

 ――特攻隊で生き残った父、兄が満州で戦死した母。両親をここ無言館へ連れて来た。少しボケはじめた父は時折立ちどまり、母は涙して一冊の本をかった。親孝行した一日でした。(娘・息子)

 ――見続けるのが辛かった。しかし、目をそらしてはいけないと思った。(Y)

 まだまだあるが、この程度にしておこう。この画集のあとがきで館長の窪島誠一郎(作家・水上勉の子息)氏は「二年が過ぎて思うことは、この『無言館』がかならずしも反戦平和のスローガンだけをふりあげる美術館ではないことだろう。画学生たちの絵は、戦争のために描いた絵でもなければ戦争によって描かされた絵でもない。かれらの作品はたんに戦場から送られてきた戦死兵士の遺留品ではなく、一個人の人間としてのかけがえのない青春の証であり自己表現でもあるといえる。」と述べている。

 同感である。これらの作品が「戦争」というカテゴリーのなかでつくられたことに意義があるものの、しかし同時に、若者たちが自己表現をしていることに目を向けたい。その自由闊達であるべき自己表現が、戦争によって引き裂かれていったところに悲劇が起きているのである。

 展示されている資料を見ていて、一瞬立ち止まってしまった。どこかで見たことのある写真を見つけたからだ。1943年10月21日の「学徒出陣」の写真である。(次回につづく)


★脈絡のないきょうの一行
公明党は、政府が示した集団的自衛権の行使容認事例のうち、一部について大筋で合意する方向だという。この党だもの、やはり信用できない。

11055 無言館① 
2014/06/02 [Mon] 15:50:35 » E d i t
 しばらくお休みをいただきました。

 一昨日、長野県上田市にある美術館「無言館」のドアを開いた。いつか行きたいと思っていたところにカミさんから「行ってみたい」というリクエストがあり、訪ねた次第だ。

 無言館とは「第二次世界大戦で没した画学生の慰霊を掲げて作られた美術館で、美術館『信濃デッサン館』の分館として1997年に開館した。館主は窪島誠一郎。自らも出征経験を持つ画家の野見山暁治とともに全国を回って、戦没画学生の遺族を訪問して遺作を蒐集した。第53回(2005年)菊池寛賞受賞。 2008年9月21日に無言館第二展示館『傷ついた画布のドーム』がオープンした。」(Wikipedia)ということになる。

 当然のことだが館内は撮影禁止で、絵画を紹介することはできないが、入り口近くに戦没画家たちの名前の入ったパレット型の碑が建っている(写真1)。数えきれないその数に、館内に入る前から息をのむ。
【写真1。名簿の上に木漏れ日が光っていた】
無言館パレット

 建物は平屋だが、コンクリートで作られている。最高裁の小規模化したものを連想させる(写真2)。拝観料は出口で支払う仕組みになっている。一歩中に足を踏み入れると、ヒヤッと涼しい。作品を保存するための工夫の一つだろうか。
【写真2。美術館の入り口】
無言館入り口

 館内は十字型の通路がつくられ、左右の壁に作品がつりさげられている。壁と壁の真ん中には若き画家たちが残した筆や、両親らへの手紙が展示されている。絵画の大きさはさまざまだ。しっかりしたタッチのものもある。あの時代にして大胆と思えるヌードの絵もある。躍動感を感じさせる。

 絵の一枚一枚に、描いた人の名前と戦没した場所、そのときの年齢が書いてある。「フィリピンレイテ島・21歳」などという表示を見ると、ドキッとする。これが戦争の現実なんだ、ということを否応なしに突き付けられた気分だ。絵を見ている人は10人程度だっただろうか、私もその一人であったが鼻水をすする音が響いていた。(以下、次回)

★脈絡のないきょうの一行
きょうも全国的に高温。174地点で真夏日を観測したという(毎日新聞)。どこか変。