ヘボやんの独り言
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2013/10/31 [Thu] 05:12:42 » E d i t
 浪江町に行った翌12日は、岩手県の陸前高田市をめざしました。8時半にホテルを出て、東北道二本松インターから向かったのですが、これが意外なほど遠かった。一関インターで降りて一般道を走り続けます。陸前高田に到着したのは午後1時過ぎ。

【被災前の松林】
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【奇跡的に残った松の木】
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 昼食時ですがそのまま「奇跡の一本松」へ直行しました。上の被災前の写真は現地で紹介しているものを撮影してきました。この松の木、残念ながら枯れてしまい、今ではレプリカとして残してあります。しかし、あの津波を受けてよくぞ生き残ったものです。

 この周辺は松林がきれいなところで、数万本が植えてあったといいます。しかし、この木だけは津波に倒れることなく残ったのです。その理由が少しだけわかりました。被災前の写真では分かりにくいのですが、被災後のそれと比べると松の木の向こう側に建物が見えます。

 この建物は全壊状態になっていましたが、これが津波の威力を小さくしたのではないでしょうか。それによってこの松の木は倒れることを免れたと考えられます。とはいえ、やはり「奇跡」です。

 陸前高田市はあの津波によって1,556人が亡くなり、217人が未だに行方不明です。岩手県内の市区町村別の犠牲者としては最大です。東北3県で見ても、宮城県石巻市の死者3,256人に次いで2番目の被害です。

震災で打ちのめされた市民の衝撃を、この松の木は和らげてくれる役割を果たしています。あの大津波を受けても倒れなかった、その姿はやはり奇跡です。復興のシンボルとして値するもので、いつまでも残してほしいものです。

★脈絡のないきょうの一行
巨星墜落つ。ありがとう川上哲治さん。

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2013/10/29 [Tue] 11:22:22 » E d i t
 最近、コンプライアンス(法令遵守。特に、企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行すること。/大辞泉)をめぐる問題で二つの企業が批判の対象になっています。一つはみずほ銀行、もう一つは阪急阪神ホテルズ。みずほ銀行は暴力団関係者への融資、阪急阪神ホテルズは食材の偽装表示で。これはもう議論の余地なく、社会的に許されないことで阪急阪神ホテルズ社長は「偽装と受け取られても仕方ない」として辞任を表明しました。

 阪急阪神ホテルズはよしとして、もう一方のみずほ銀行は頭取が6ヵ月の減給をおこなっただけで手打ち。なんとなく釈然としません。その問題をめぐる動きをサンケイ・ビズがウェブで取り上げています。

                         ◇=◇=◇
金融庁、みずほ銀に追加の行政処分も
SankeiBiz 10月29日(火)8時15分配信


 第三者委員会の調査報告書では、問題融資が発覚した金融庁検査に対し、みずほ銀行が事実と異なる報告をした点について「秘匿の意図は認められない」とした一方で「検査への対応が軽率であった」と批判した。金融庁は今回の報告書や28日に提出された同行の業務改善計画の内容を精査するが、追加の行政処分に踏み切る可能性が高い。

 麻生太郎金融担当相は同日、「(事実と)違う話を金融庁にするのは一番してはならない話だ」と述べ、同行の対応を批判した。

 第三者委の報告書によると、金融庁は2月下旬から3月4日の検査終了まで、問題融資が取締役会などに報告が上がったかなどを重点的に調べた。問題融資は、2011年2月以降、同行と持ち株会社のみずほフィナンシャルグループ(FG)の取締役会で報告され、経営トップも知りうる状況だった。だが今年の金融庁の検査で、同行は行内で最もコンプライアンスに詳しい行員1人の「記憶のみに依拠」し、「問題融資の情報は担当役員止まりだった」と回答したという。

 こうした対応について、同行の佐藤康博頭取は28日、「基本動作ができていなかった」と陳謝。一方、第三者委は「隠蔽(いんぺい)しても(銀行側に)利益がない」(中込秀樹弁護士)として、検査を意図的に妨害する「検査忌避」はなかったと結論づけた。

 金融庁は、同行による検査当初の誤った説明について重大な過失と認定し追加の業務改善命令を出す可能性が高い。同庁は報告書や資料を確認し、疑問や不審点が出れば随時、説明を求める方針だ。
                         ◇=◇=◇

 みずほ銀行本店(千代田区内幸町)には、明治ホールディングスの大株主として明治乳業の賃金差別問題の解決を果たすよう、数えきれないほど要請してきました。対応は柔らかいのですが、事態の打開には至っていません。今回の事件の責任の取り方も、明乳争議の対応と同じような〝ニオイ〟を否定できず、すっきりしません。

★脈絡のないきょうの一行
安倍首相、国会をほったらかしてトルコへ。〝海外旅行〟の多さは、ちょっと度が過ぎるのでは?

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10966 浪江町報告⑦ 
2013/10/28 [Mon] 10:54:01 » E d i t
 浪江町調査報告の最後になりました。

 様子はのんびりしていますが、ここの全ての牛たちは放射能で汚染されているのです。牧場主の吉沢さんは酪農家の牛を預かり、ここで育てて持ち主に返すという仕事をしてきました。しかし、あの原発事故で一変しました。人間は避難することができたのですが、動物たちはできなかったのです。

 酪農家の人々は泣く泣く牛を置いたまま避難しました。残された牛たちは、牧場にあった牧草を頼りに生きてきました。それを見て、牧場主の吉沢さんは「牛を死なせてなるものか」とがんばったのです。しかも政府は汚染されていることを理由に『全頭殺処分』を通告してきたのです。吉沢さんは全国に呼びかけて、牛たちの食べ物(牧草・干し草)を得るために走り回りました。

 今ではこの取り組みに賛同する若者たちを中心に、ボランティアが集まり牛の世話をしています。3月に訪ねたときに牛は300頭あまり、子牛も生まれてくると説明を受けました。牛は商品になりません。静かにこの牧場で生を終わることになりますが、放射能に侵されても健気に生き、子どもも生まれるその姿に生きることの大切さを教えられた思いです。ここはまさに「希望牧場」です。

【写真24】
24
 事務所ではちょうど会議中で、会いたい人と話せないまま引き上げました。戻るとき、牛たちはおいしそうに干し草を食べていました(写真24)。心なしか、3月に見たときと比べると牛は肉づきが良くなっているようでした。

 吉沢牧場の調査を最後に浪江町に別れを告げることにしました。川俣町との境界にある検問所を過ぎたところは、「山木屋」という地域です。このあたりはホットスポットになっており、高線量地域で国が直接管理しているといいます。

【写真25】
25
 車を降りて計測してみました(写真25)。ご覧のとおり、7.750マイクロシーベルト/毎時を記録していました。これを年間被ばく量に換算すると67.89ミリシーベルトとなり、日本が勝手に作った20ミリ、そして国際基準の1ミリをはるかに超えるものです。その数値に驚きです。

 二本松市内にもどり、夕食をとりながら一日の行動を振り返り柴田さんに手配してもらったビジネスホテルに投宿して、浪江町訪問に幕を下ろしました。

脈絡のないきょうの一行
集団的自衛権の容認へ安倍自民党動きを開始(毎日新聞ウェブ)。秘密保護法も含めて戦争する国へ地ならしだ。

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10965 浪江町報告⑥ 
2013/10/26 [Sat] 07:52:53 » E d i t
 何を目的につくられたのでしょうか、学校裏手にらせん階段を登る展望台があります。一番高いところは、せいぜい5人ほどが入るスペースしかありません。そこに登ってみました。もしかしたら南側に東電福島第一原発を見ることができるかもしれないからです。

【写真21】
21
 事前に地図で確認しておいたのですが原発からこの請戸小学校までは、直線距離で5㌔程度です。天気は良かったのですが、手前の山が邪魔をして原発の鉄塔だけしか見えませんでした(写真21)。少し期待外れではありましたが、学校に別れを告げてさらに前進です。

【写真22】
22
 小学校横の県道を、双葉町方面に南下します。おそらくストップがかかるだろうと話しながら進んでいくと、その通りでした。双葉町との境界あたりに防御柵が張ってあり侵入禁止となっていました。その近くには、防護服姿で武装した警備員(おそらく警察官でしょう)が監視しています(写真22)。その向こう側に福島第一原発の姿をとらえることができました。原発からここまで、4㌔程度でしょうか。

 やむなくここでUターンです。これで調査を終わりにするかどうかの相談になりましたが、野田さんの提案で吉沢牧場(M牧場ともいう)まで足を延ばしてみることにしました。ここは今年3月に浪江町の北側に位置する、南相馬市から入ったところです。車のナビをセットして前進です。

【写真23】
23
 県道34号を北上します。すると、南相馬市との境界に双葉町と同じようなストッパーがありました。ここに車を置いて牧場まで徒歩です。事務所まで1㌔ほどはあったでしょうか、牧場を右手に見ながら歩きます(写真23)。牛たちが草をはんでいる姿は牧歌的でのんびりしています。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
昨夜のJAL争議支援集会に1700人超、勝利をめざす熱気が溢れた。東京高裁よ、この思いに応えろ。
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10964 浪江町報告⑤ 
2013/10/25 [Fri] 10:48:37 » E d i t
 浪江駅をあとにして、請戸(うけど)小学校をめざしました。海岸に近づくと、大きな建物が見えました。案内の柴田さんは「あれが請戸小学校だ。この周辺には住宅があったがそのほとんどが流された。けど、いくつかは残っている。残ったのが不思議だが、土台がしっかりしていたからだろうか」と説明してくれました。

【写真15】
15
【写真16】
16
 請戸小学校に向かう途中、「東日本大震災慰霊碑」と書いた石碑を見つけました(写真15)。石碑の後ろには塔婆が林立しています。この周辺で亡くなった人の慰霊碑でしょう。浪江町では149人の方が亡くなっています。私たちも静かに手を合わせました。その慰霊碑の向こう側は、人が住んでいたとは思えないほど雑草で覆われた平地になっています(写真16)。漁船でしょうか、陸地に取り残されたままの船は悲しげです。

【写真17】
17
【写真18】
18
 学校の外壁は部分的にはそのままですが、大半は壊れています(写真17)。中に入ってみました。体育館には「修・卒業証書授与式」という大きな看板が下がっていました(写真18)。式典は終わったのでしょうか、それとも翌12日の準備だったのでしょうか。床面は大きくへこんでいます。津波が床下を削いでいったのでしょう。

【写真19】
19
【写真20】
20
 2階の教室をのぞいてみました。写真では分かりにくいのですが、黒板のちょっと下に線が見えます。おそらくここまで水が上がってきたのでしょう。教室内は乱雑状態のままでした(写真19、20)。時計は午後3時38分を指したまま止まっています。津波はこの時間に襲ってきたと思われます。体育館の時計も同じ時間を指していましたが、学校はこの時間で止まったままなのです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
沖縄名護市長選挙で普天間飛行場の辺野古移転を容認する候補を、現職・仲井真知事が支持。なんかヘンでないかい?

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2013/10/24 [Thu] 15:46:15 » E d i t
 当然といえば当然です。あまりにもひどい法案だからです。戦前の軍機保護法そのもので、権力が好き勝手に秘密をつくり〝違反した〟として国民を処罰する、そういう法律だからです。自民党内部からも批判が上がるのは当然です。

 この批判が的を射ているのは「なぜ安倍晋三首相の趣味をやるのか」という部分。これは実に明快です。毎日新聞ウェブから拾ってみましょう。

                         ◇=◇=◇
<自民・村上氏>秘密保護法案 「首相の趣味」身内も批判
毎日新聞 10月24日(木)11時38分配信
 

 安全保障に関する国家機密の漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案について、自民党衆院議員の村上誠一郎元行革担当相(61)が毎日新聞の取材に「財政、外交、エネルギー政策など先にやるべきことがあるのに、なぜ安倍晋三首相の趣味をやるのか」と述べ、今国会での成立を目指す安倍内閣の姿勢を痛烈に批判した。25日の閣議決定を前に、法案に身内から強い反発が出た形だ。

 村上氏は特定秘密保護法案と国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案について「戦争のために準備をするのか。もっと平和を考えなければいけない」と懸念を表明。さらに「(特定秘密保護法案には)報道・取材の自由への配慮を明記したが、努力規定止まりだ。本当に国民の知るべき情報が隠されないか、私も自信がない。報道は萎縮する。基本的人権の根幹に関わる問題だ」と、国民の「知る権利」が侵害を受ける危険性に言及した。

 村上氏は22日、自民党総務会を途中退席して法案了承に反対の意向を示した。村上氏は「党総務会は官邸の意向を振りかざし、熟議のないまま進んでいる。慎重な上にも慎重にしなければいけない」と合意を急いだ党運営を批判。退席者が自分一人だったことには「小選挙区制では党が公認、カネ、人事の権限を握る。政治家の良心として言わねばならないことも言えなくなっている」と話した。衆院本会議での採決については「懸念する点が解消される修正があるかどうかだ」と審議を見守る考えを示した。

 村上氏は衆院政治倫理審査会長。愛媛2区選出で当選9回。新人時代の1986年11月、谷垣禎一氏(現法相)、大島理森氏(元党幹事長)ら自民党中堅・若手国会議員12人の一員として、中曽根康弘内閣の国家秘密法案への懸念を示す意見書を出した。【青島顕】
                         ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
台風接近に伴い大雨警報。福島第一原発は、また汚染水漏れを起こすのでは?

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10962 浪江町報告④ 
2013/10/24 [Thu] 12:09:58 » E d i t
 店内に目を凝らすと、ストーブの上にヤカンが置かれその中にはお茶でしょうか、アルミのペットボトルが入れたままになっています(写真11)。3月ですからまだ寒く、暖を取るための飲み物なのかもしれません。

【写真11】
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 3月12日付の新聞は、あの大震災にもかかわらず、ここ浪江町に届いていたのです。そして、それを受けた配達員は作業を始めようとしていたのです。その矢先、避難命令が出たため作業を中止して避難先に向かった――そのあわただしい様子が、販売店の中の状態から読み取れます。

 それにつけても新聞を販売店まで届けた輸送労働者はすごい。あの大震災による被害を乗り越えて、新聞を読者に届けるためがんばったのです。早朝からの厳しい労働条件のなかで働く仲間たちに、改めて感謝です。

【写真12】
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 駅前通りは閑散としています(写真12)。もちろん人影はありません。どこかの大臣が「ゴーストタウン」と発言して顰蹙(ひんしゅく)を買いましたが、こんな街にしたのは誰なのか、改めて声を大にしたい。

【写真13】
13
【写真14】
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 波江駅のホームに入ってみました。もちろん人は誰もいません。雑草だけがやけに元気です。線路はもとよりホームにもその勢力は伸びています(写真13)。駅の自転車置き場には、2年半経っても帰らぬ主人を待つ自転車(写真14)がきれいに並べられていました。これもまた悲しい姿です。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
またまた台風が上陸か。早めの「いのちを守る行動」すすめたい。

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10961 浪江町報告③ 
2013/10/23 [Wed] 10:41:42 » E d i t
 浪江町に入ってみて率直にいってショックでした。広大な土地に人気のない様子は、想像を絶するものでした。被災者のみなさんの苦しみ、悲しみ、いや、こういう表現を許していただけるなら「慟哭」が私の身体のすべての方向から突き刺さってくるようでした。どうしてこういうことに……という怒りを押さえつけるのに必死でした。

 以下、前回の続きです。

【写真6】
06
 JRの線路を陸橋から覗いてみました(写真6)。線路は雑草でおおわれています。もちろん電車は走れません。街中を走るレールは悲しげです。後述しますが、この写真の先に浪江駅があります。誰もいない駅舎は、ここもまた雑草でおおわれていました。

【写真7】
07
 この陸橋から5分程度の浪江町役場(写真7)で昼食にしました。庁舎内には、住民からの相談を受け付けるためでしょう、10数人の職員が待機していました。その一角をお借りして食事にしましたが、閑散とした庁舎は寒さを禁じえませんでした。

【写真8】
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 食事を済ませて、浪江駅に向かいました。庁舎から駅まで5分程度でしょうか、ビジネスホテルがあり、その隣の家は倒壊したままの状態となっていました(写真8)。ほかの被災地の倒壊家屋は、きれいに撤去されているのですが、ここは線量が高いためにその作業すらできないのでしょう、放置されたままです。これもひどい。ここに住んでいた人たちの悲しみは、推して余りあります。

【写真9】
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【写真10】
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 駅前に地元の新聞・福島民報の販売店がありました。ガラス越しに店内の様子がうかがえます。3月12日付の新聞が、梱包されたまま積み上げられていました(写真9)。この販売店は毎日新聞とスポニチも取り扱っており、毎日新聞が作業台の上に置かれたままとなっていました(写真10)。題字下に「3月12日」を読むことができます。この新聞販売店は新聞の日付が示す、3月12日(土)で止まったままなのです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
小学3年生から英語教育を導入、と文科省。え!? 日本語をきちんと教えることが先じゃないの。

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10960 浪江町報告② 
2013/10/22 [Tue] 10:28:15 » E d i t
 私が被災者支援などの災害問題に取り組み始めたのは、1991年6月3日の雲仙普賢岳大火砕流被災でした。この火砕流は43名の死者・行方不明者と9名の負傷者を出す大惨事となりました。その犠牲者のなかに当時私が勤めていた毎日新聞労働組合の組合員がいたこと、私自身が長崎県出身ということもあり、東京で被災者支援活動に取り組んだのがきっかけでした。

 以来、奥尻島の津波被害、阪神淡路大震災、三宅島噴火災害、中越沖地震などの被災者支援の運動に取り組んできました。なかでも中越沖地震のときは水や食料など車一杯に積み込んで、4日後に現地に入り倒壊家屋や避難所を訪ねました。もちろん近づくことを断られましたが柏崎刈羽原発にも行きました。

 数少ない経験ですが、被災地を回り被災者のみなさんと一緒に考え行動してきました。ところが、当然のことですが今回の原発災害は初めてのことでした。その実態はどうなのか、不安がないわけではありませんでしたが、訪ねてみたのです。

 以下、前回のつづきです。

【写真4】
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 車はさらに前進します。しばらく走ると次の検問所(写真4)に到着しました。ここで改めて通行証の提示を求められるとともに、防護服を渡されました。線量の高いところで着用するためです。ここでトイレ休憩としました。

【写真5】
05

 この検問所をあとにして浪江町役場をめざします。国道はJR常磐線をまたぎます。その一番高いところで車を止めて、街並みを見てみます(写真5)。立派な家が建っています。しかし、人影はありません。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
楽天と巨人の日本シリーズ対戦が決定。もちろん初めてのカード。面白そうだね。

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10959 浪江町報告① 
2013/10/21 [Mon] 03:15:59 » E d i t
 言葉を失う、というのはこのことでしょうか。人気のないまち並みは、淋しさを通り越して不気味さを感じさせます。原発事故の実態を目の当たりにしながら、それを引き起こしたものへ改めて憤りが起きていました。

 同時に、浪江町のみなさんの「早く帰りたい」という気持ちや苦しみが少しだけですが、分かったような気がします。復興はいつになったら実現するのでしょうか。10月11日に初めて福島県浪江町に入りました。写真を中心にしばらくその報告をさせていただきます。

【写真1】
01

 早朝、町に入る許可証(写真1)を取ってもらった二本松市に住む二本松原水協の柴田さんと同市役所で合流。同行は、「セーフキャスト」というグループに所属し放射線量などを調査し、その結果を公表して危険性などを知らせる活動をしている野田さんを含め3人。野田さんには線量計を持参してもらい、車に搭載しました。

【写真2】
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 国道114号線を東進します。浪江町に入る手前に川俣町を通過します。途中、汚染土の除去作業の現場を通りました。その土は土のう状態にされたうえブルーシートで覆われ、除去したその場におかれたままとなっています(写真2)。その土を捨てる場所がないからです。この大量の土をどう処分するのでしょうか。

【写真3】
03

その川俣町と浪江町の境界(写真3)で車を止められ、許可証の提示を求められました。柴田さんの説明によれば、放射線対策のみならず窃盗対策だといいます。住民が避難したあと、人がいないのをいいことに人家に入り盗みをはたらく輩(やから)がいるというのです。これは許しがたい。検問をしている人たちは意外と軽装です。勤務時間を聞いてみたら、6時間半だと答えてくれました。放射線対策は大丈夫なのでしょうか。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
大島の土石流被害、悲しみがまた一つ。人間は大自然に敵わないのか。
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2013/10/07 [Mon] 10:30:09 » E d i t
 やはりねー、というのが率直な印象です。TPP参加問題でワタクシ的に言わせていただければ、〝織り込み済み〟の事態になってきたからです。きょうの毎日新聞はこの問題を1面トップで扱っていますが、やはりTPP参加は開国どころか壊国です。以下、同新聞ウェブから。

                         ◇=◇=◇
<TPP>農産物「重要5項目」も検討対象 政府・自民方針
毎日新聞 10月6日(日)23時8分配信

 【ヌサドゥア(インドネシア)宇田川恵】自民党は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉で、農産物の「重要5項目」を関税撤廃・削減の対象にするかの検討に入る。これまで重要5項目を「聖域」とし、関税交渉のテーブルに載せないとしていたが、関税分野の交渉が難航していることを受け、方針転換する。自民党が関税見直しの方向性を打ち出せば、政府も重要5項目の扱いの再検討に入る見通しだ。

 自民党の西川公也TPP対策委員長は6日、TPP交渉閣僚会合が開かれたインドネシアのバリ島で記者団に対し「(重要5項目の中で関税維持の分野から)抜けるか抜けないかの(品目ごとの)検討はさせてもらわないといけない」と述べた。閣僚会合で、TPP交渉の大筋合意表明に向けた動きが進んだことを踏まえたもので、西川氏は「党幹部と相談しながら、(重要5項目の関税撤廃の検討などの)ピッチを上げていく」とも説明。さらに「過去(の貿易自由化の際)、農林水産業を守る対策を打ったが、今回も打つのか検討したい」と述べ、関税の撤廃・削減にあたっては、農業対策の検討が必要との認識を示した。西川発言に対し、甘利明TPP担当相は「党で考えていただくのはありがたい。連携をとっていきたい」と応じた。

 コメ、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の重要5項目計586品目の関税を維持すると、自由化率は最大93・5%。しかし、米国などは90%台後半を求めるとみられている。重要5項目全てを聖域にしたままでは、関税交渉の決着は難しい。

 一方、全国農業協同組合中央会(JA全中)などは2日、重要5項目の関税維持を求める緊急集会を開き、自民党の石破茂幹事長が「重要5項目は必ず(関税を)守る」と断言していた。聖域方針の転換で、農業団体や党内からの反発が噴き出すのは必至だ。
                         ◇=◇=◇

 そもそもTPPというのは「聖域」を設けることなく関税を撤廃することに主要な目的があります。したがって、日本が「重要5項目」などと主張としたところで通じないことは明らかでした。そのことは政府も自民党も交渉に入る前から分かっていたはずです。この段階でついに隠し通すことができなくなり、メディアにもリークしたというのが真相でしょう。

 さて、どうするか。自民党は昨年12月の総選挙と今年の参議院選挙で、少なくない議員が「TPP反対」を訴えて当選しています。もしこのまま「参加」ということになれば、明らかなマニフェスト違反であり、改めて国民の信を問うのは民主主義にとって必要な手続きです。早すぎるのではないか、という向きもあるかもしれませんが解散・総選挙を行い、TPP参加について信を問うべきである、というのが私の意見です。

★脈絡のないきょうの一行
西武ライオンズ、2位をうかがう勢い。中盤から終盤のあのテイタラクは何だったのか?
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2013/10/02 [Wed] 11:12:07 » E d i t
 国民の反対の声の高まりにもかかわらず、安倍首相は昨日、消費税を来年4月から8%に上げることを発表しました。その一方で企業が負担している復興税を前倒しして廃止する方針に固執しています。所得税と一緒にチェックオフされており、気づきにくいのですがこの復興税、サラリーマンも納めているのです。それを企業だけ廃止するというのですから、やはりひどい。

 ハラが立つことしきりですが、増税によって国民のくらしがどうなるのか、きょうの毎日新聞が報道しています。それを見ながら考えてみたいと思います。

 まず可処分所得の動きですが、ここではお父さんだけが仕事をしている4人家族で年収500万円を対象にしてみます。13年度・419.7万円、消費税が8%になる14年度・412.3万円、10%を予定している16年度になると403.0万円と下がるといいます。

 これは賃上げがなかった場合を前提にしていますが、この間の賃金の動態をみると賃下げ傾向にあり、そうなればもっと厳しいことになります。可処分所得の推移は前出のようになりますが、実際の生活ではもっと厳しいものがあります。少し長いのですが、毎日新聞の報道を借りてみましょう。

 「千葉県内の40代のパート女性は、来年4月から消費税の支払いがどれだけ増えるか試算してみて驚いた。会社員の夫、中学生と小学生の子供2人の4人家族で、食費や公共料金など消費税がかかる支出は現在、月約33万円。うち消費税は約1万6000円だが、税率8%へ上がる来年4月には約2万5000円に増える計算だ。電気代やガソリン代も1年前より上がった。子供の教育費もかさむ。『負担は大きい』と話す。」ざっくり見れば、月に1万円の負担増ということになります。

 負担増は年金生活者に重くのしかかります。公的年金は今月分(支給は12月)から、1%減額され、2014年4月にも1%、15年4月にも0.5%下がることになっているからです。1%下がることで、実質手取りは平均で年間2万円ダウンですから、15年度まで2.5%減額ということになれば、今より5万円のダウンということになります。

 年金生活者だけでなく、現役サラリーマンにも年金保険料アップが待っています。会社員と事業主が払う厚生年金の保険料率は0.354ポイント上がり、毎年続くことになるからです。これは04年の年金制度「改革」の一環で国民の声を無視して、強行成立されたものです。

 紙数の関係で詳細は書ききれませんが、消費税増税は経済と雇用に直結します。増税になれば①買い控えがおきる②そのためモノが売れなくなる③モノが売れないということは作る必要がなくなる④モノを作らなくなるということは仕事がなくなる、即ち雇用が不安定になる――という悪循環を生むからです。これは見方を変えれば、モノが売れなくなることによってお金の回りが悪くなる、つまり不況に陥るということです。

 こういう単純なことすら分かろうとしないあの人たちに、政治を行う資格があるのでしょうか。

★脈絡のないきょうの一行
昨日のJR横浜線での踏切事故、お年寄りを助けようとして列車にはねられ亡くなった女性の勇気から学ぶものは多い。

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