ヘボやんの独り言
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2013/06/28 [Fri] 08:43:57 » E d i t
 きのうの朝、久しぶりの早出でした。日鉄鉱業の株主総会が開かれる日で、株主の一人として私もその総会に参加するためですが、総会が始まる前にじん肺訴訟の全面解決を求める宣伝行動を、同社の本社が入っている丸の内のビル前で行うための早出でした。30年を超えて今もなお、日鉄鉱業はじん肺の解決を図ろうとせず、決断を迫る行動です。

 解決を引き延ばす同社に対して、今年はビルの前にじん肺で亡くなった原告の遺影を並べ、焼香台を準備しました。「いのちあるうちに解決を」という原告らの願いを踏みにじった日鉄鉱業への抗議の意味を込めたのです。九州からお坊さんも駆けつけてくれました。読経の間に参加者は焼香し、喪服を着てきた人もあってさながら屋外告別式です。

 株主総会が始まり関係者はじん肺訴訟の早期解決を迫りましたが、会社の答弁は相変わらずで方針転換の様子は見られませんでした。会社が負けることが分かっていても裁判をつづけるというその姿勢、いのちや人権を軽視するものとして断罪されなければなりません。

 その株主総会への行きがけの電車の中の出来事です。ラッシュアワーですから電車は満員です。私はドアの近くに立ちました。するとすぐ目の前に通学とおぼしき小さな男の子が立ちました。みたところ小学1、2年生くらいでしょうか。込み合った電車の中で大人たちと同じように、がんばっています。

 西武池袋線の終点・池袋駅に着くとドアが開きました。同時に、「ギャー!」という悲鳴が目の前のこどもの口から飛び出し、開くはずのドアが途中で止まったのです。そう、子どもの小さな手がドアの戸袋に吸い込まれたのです。私も含めて周辺にいた大人たちは、ドアをもとに戻そうと試みますができません。車内の非常ベルの近くの人に、「ベルを押してください」と頼みます。

 狭い車内ですからせいぜい3人くらいしかドアに手を添えられません。それでもみんながドアに手をかけて引き戻そうとします。それでもダメです。子どもは泣き続けています。さすがの私も焦りが生じました。3分くらいの時間だったでしょうか、車掌が異変に気づいたのでしょう、瞬間ですがドアを閉め(もとに戻し)ました。

 そこをすかさず、子どもの手を握っていた女性がドアから引き離し救出することができたのです。ほっと胸をなで下ろしましたが、そのあとその女性ともう一人の女性が、その子を抱えるようにして駅事務室に向かいました。私は一瞬、「きょうの株主総会は遅刻だな」と考えたのですが、母性本能でしょうか、女性の行動に後れを取ってしまいその場を静かに離れました。

 電車のなかの小さな事件でしたが、子どもとはいえ困った人を目の前にすれば、人は必ず助けようとするものです。それは人間だけでなく、動物すべてに共通した本能でもあります。それは生きることを大事にする、家族や仲間を大事にする、生まれながらにして備わった心でもあります。

 ところが日鉄鉱業は、いのちへの償いを最高裁の判断が下るまで行わず、自らの安全作業のサボタージュで起こしたじん肺患者への謝罪もしません。これは人道にもとる卑劣な行為です。「日鉄鉱業は冷酷な会社だ」というじん肺弁護団のいうとおりです。

 きのうのあの電車のなかの小さな出来事を、あの経営者たちに見せたかった。同時に、あの男の子がケガもなく元気であったことを祈っている私です。

★脈絡のないきょうの一行
韓国大統領、米国からの帰路、慣例破って日本を通り越して中国へ。背景に慰安婦容認発言、ヘイトスピーチ、竹島問題などがあることは明らか。どうするニッポン。

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10914 言語道断 
2013/06/27 [Thu] 13:54:32 » E d i t
 この自然破壊は許せない、を通り越しハラが立ちます。これはひどい。富士山が世界遺産に登録されたことが原因ではないのかもしれませんが、とんでもない行為です。犯罪です。こういう国民(犯人は日本人だと思う)がいるこの国、病んでいます。世界遺産を論じる以前に、基本的なこの種の問題を学び直すべきではないでしょうか。それにつけても悔しい。

                         ◇=◇=◇
川沿いの桜など約60本が切られるなどの被害 山梨・忍野村
フジテレビ系(FNN)6月26日(水)19時30分配信


 山梨・忍野村で、富士山の世界文化遺産の登録に水を差す、悪質な行為が明らかになった。雨の中、静かに流れる山梨・忍野村の川のほとり。しかし、植えられた桜の木を見ると、無残にも枝が折られ、のこぎりのようなもので切られた跡もあった。

 山梨・忍野村を流れる新名庄川は、桜の名所として知られる風光明媚(めいび)な観光地となっている。桜の向こうには、先週、世界文化遺産に登録が決まった富士山が見える。桜と富士山、まさに日本を象徴する風景を望むこの場所が、一部の心ない人の行為により、無残な姿になった。

 桜を植樹したNPO(民間非営利団体)法人の代表は「せっかく4年ほど前から、川をきれいにしたいと思って、みんなで地域住民、手を合わせてやってきたんですが、桜の頭の方が切られてしまい、非常に残念に思っています」と話した。

 地元のNPO法人によると、忍野村の川沿いに植えられているシダレザクラとモミジ、あわせて60本ほどが、根元から抜かれたり、幹を切られるなどの被害に遭っているという。桜を植樹したNPO法人の代表は「この辺は観光名所になっており、カメラマンの方が四季折々で来るんですが、やはり富士山を撮影するにあたって、(桜の木が)邪魔になったのかもしれない」と話した。

 こうした行為は、全国でたびたび起きている。

 2013年2月、長野・御代田町(みよたまち)を走る、しなの鉄道の沿線に植えられた桜の木が、つぼみをつけたまま、切り落とされるという被害が発覚した。この時も、電車の撮影を目的とした、いわゆる「撮り鉄」と呼ばれる人たちが、撮影の邪魔だとして、桜を切り落としたのではないかと指摘されていた。

 世界文化遺産のふもとで起きた残念な行為に、地元のNPOは今後、枝を切りづらくするために、竹で添え木をするなどの対策をとるという。
                         ◇=◇=◇

★脈絡のないきょうの一行
46歳から73歳までの〝熟女売春宿〟が摘発。うーん、コメントが難しい。

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2013/06/26 [Wed] 11:23:26 » E d i t
 22日、ユネスコの世界遺産委員会は富士山を静岡県の三保松原を含めて、世界文化遺産として登録することを決めました。富士山〝信奉者〟の私としては喜ぶべきところでしょうが、釈然としません。なぜか、以下、考えてみました。

 本来なら富士山は「文化」遺産ではなく、「自然」遺産として登録すべきだと思うからです。ところが日本は、文化遺産として登録申請したのです。そもそも富士山は自然が形づくった美しい山です。高さがあり、裾野に広がる優美なその姿は万人にため息をつかせてきました。それは自然につくられたものだからこそです。

 ところが日本は、文化遺産として申請しました。なぜか。自然遺産としては拒否されることが明らかだったからです。そこで日本は富士山がもたらした絵画や生活への影響が大きかったことを理由にあげて、「文化」の価値をアピールしたのです。これを考えた人は賢いといえるかもしれません。

 では自然遺産としてはなぜ拒否されるのか。これはほとんど議論されていませんので、私の独断的考えであることをお断りしておきます。

 一つは、軍事施設が存在することです。富士山の麓には自衛隊の、東富士演習場と北富士演習場の2つがあります。これはいけません。演習場は戦争の訓練を行うところで、自然破壊の最たるものです。自然破壊の施設がデンと構えているところに、自然遺産として認定されるはずはありません。

 二つ目は、同じように自然破壊として批判をあびているゴルフ場です。一度、道路地図を広げてみてください。あるわ、あるわ。その裾野には数えきれないほどのゴルフ場があります。これもいただけません。

 そして三つめは、し尿処理の問題です。これは深刻です。富士山に登る人は年々増えています。世界遺産に登録されたことで、さらに増えることでしょう。この3年間の富士登山者の数をみてみましょう。2010年・32万0975人、2011年・29万3416人、2012年・31万8565人――となっており、年間30万人程度となっています。

 この人たちの排泄物を処理することは並大抵のことではありません。最近、登る人を規制する意味を込めて登山料を徴収する動きがあります。オーバーユーズ(過剰利用)を抑える意味としてはいいことですが遅すぎます。私は「利尻方式」を提案しています。

 どういうことかというと、登る人に携帯トイレを持参してもらうのです。最近はよく出来ていて、大も小も収納できます。登山道の節目にこれを使うためのブースを設置し、使った人は下山後に所定の場所にそれを戻す、というやり方です。利尻山がそれを徹底しています。富士山も登山料の徴収と、携帯トイレの義務化をやればかなりの入山規制になること請け合いです。試してほしいものです。

 富士山と一緒に三保松原も認定されました。これも少しヘン。三保松原は明らかに自然遺産であり、文化遺産として認められた富士山と一緒にしていいのか、という疑問です。そういうことを考えてみると、今回の富士山の世界遺産登録に何らかの〝力〟が加えられたのではないか、という懸念を抱く私です。

★脈絡のないきょうの一行
エッフェル塔の従業員がストライキ。安全面と労働条件改善を求めているという。支持する。

山の閑話 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
2013/06/25 [Tue] 10:55:10 » E d i t
 橋下徹さん、やはりシラを切るようですね。さすがに今度は「誤報」とは言えず、泣き言に近い「もう一度審判を」と殊勝です。

 共産党の前進は、都政においても民主党のふがいなさに批判が集まったことの反映であったことはいうまでもありません。同時にこれは政権にとっても痛手でした。第三党になったということは、参議院東京選挙区(定数5)で当選する可能性が出てきたことになります。今後の共産党の活躍に期待したいと思います。

 ところで昨日のNHKの開票報道を見ていて、気になったことがあります。「自民党と公明党で過半数を確保できるか」ということが一貫して流れていたことです。都議会の与党は自・公だけでなく、民主も維新もみんなも与党です。そのなかの自・公の獲得議席数だけにスポットをあてたのはどんな意味があったのでしょうか。

 おそらく、7月の参議院選挙を想定しての訓練を兼ねたのでしょうが、地方議員選挙の報道のあり方を考えさせられました。地方議会における選挙結果報道は、政権レベルの与党と野党を主軸にした報道をするのでなく、政策レベルでどうかを基準にすべきではないか、そんなことを考えていました。

 それにつけても投票率の低さは気になります。今回の投票率は43.50%であり、前回の54.49%と比べて10.99ポイントも下がっています。昨年末の総選挙も投票率は下がりましたが政治不信の深化を伺わせます。半分以上の有権者が投票に参加しないということは深刻です。

 政治不信がそうさせたことは論を待ちません。昨年の総選挙も投票率が低く問題になりましたが、これは結果的に民主党を不利にしたと考えられます。いわゆる浮動票が入らなかったからです。その政治不信を招いたのは当の民主党だったわけですから、都議選の結果は「天にツバした」ことになりました。

 もう一つ見逃してならないのは、「第三極」といわれる政党がことごとく負けたことです。かろうじて、みんなの党が7議席、生活者ネット3議席、そして維新の会が2議席を獲得しましたがその他はゼロで低調でした。ここに有権者のもう一つの顔があることを、関係者は知るべきです。

 いやいや、ちょっと待ってください。もしかしたら、都議会に限ってみれば「第二極」は共産党ということになりそうですね。

★脈絡のないきょうの一行
参議院の審議なく、衆議院の定数変更を再可決。民主主義はどこへ行ったのか。

政治問題 *  TB: 0  *  CM: 0  * top △ 
2013/06/24 [Mon] 03:10:00 » E d i t
 昨年末の総選挙につづいて、都議選でも民主党の凋落ぶりは止まりませんでした。政権与党になったときのマニフェスト破りはこの党の存続の危機を招いている、と、小ブログでも取り上げましたが、その想定が形になってきつつあるといえます。

 23日投開票で終わった都議選の新しい勢力をみてみましょう。カッコ内は告示前の議席数です。▼自民59(39)▼公明23(23)▼共産17(8)▼民主15(43)▼みんな7(1)▼生活者ネット3(2)▼維新2(3)▼その他・無所属1(6)、欠員0(2)――。

 予想どおり、民主党は第一党の座を滑り落ち惨敗の挙句、第4党に。日本維新の会も敗北に終わりました。一方、自民・公明両党は候補者全員が当選、共産は8議席から17議席へ、みんなの党も1議席から7議席へと大躍進しました。

 さて楽しみは維新の会です。現有勢力3が2になりました。当然、橋下さんは責任を取ることになるでしょう。都議選前の報道では、この選挙の結果で進退を明らかにすることに言及していたからです。

 ところがすでに、「党内には橋下氏の責任を問う声もあるが、松井一郎幹事長は23日、大阪市内で記者団に『逃げないのが彼の考え方だ』と述べ、辞任を否定した。石原慎太郎共同代表との二枚看板で参院選に臨む方針だ。」(23日22時50分、朝日新聞デジタル)という報道にも見られるように、〝延命布石〟を打っています。

 きっとあの人は「都議選の結果によっては責任を取るなどと言っていない。誤報だ」と言い出すのではないでしょうか。責任問題をあいまいにするような事態になれば、二枚看板どころか、二枚舌になってしまいます(笑)。

 自民、公明の大勝は総選挙の余波が残っていることの証明でもありました。確かに「アベノミクス効果」もあったでしょう。しかしそれも化けの皮が剥れつつあり、どこまで長続きするか看視していく必要があります。

 共産党の躍進は評価できます。昨年の総選挙では「第三極」進出で苦戦を強いられていましたが、それを乗り越えました。個人的な支持者が多かったこともあるといいますが、2人区の文京区で勝利したことはすごいことでした。

 自民党政治と正面から対決するこの党への期待が込められたものとみてもいいでしょう。議案提案権の11議席を大きく超えたことは意味があります。敵失もあったかもしれませんが、総選挙のときの得票数と比較してみる必要があります。これらは正確な数字が出た段階で検証してみましょう。

 みんなの党の躍進も目が離せません。橋下代表の従軍慰安婦発言で、維新の会と手を切ったことが功を奏したのかもしれませんが、参議院選挙にどう影響するか見極めたいところです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
富士山の世界文化遺産登録、釈然としない。本来なら自然遺産として登録すべきだと思うから。
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2013/06/22 [Sat] 11:51:41 » E d i t
 宗谷岬
3日目。ホテルで朝食を済ませてスタートです。この日は旭川空港近くの天人峡温泉に泊まることになっています。戻るのに同じ道は面白くない、ということで北海道の東側、オホーツク海を見ながら走ろうということになり、まず、宗谷岬からです。前日のスコトン岬、ノシャップ岬につづく〝岬めぐり〟です。昔、こんな題名のフォークソングがありましたね。

 宗谷岬(写真)は島嶼(とうしょ)部を除けば最北端になります。礼文島のスコトン岬には「北限の地」という標柱がありましたが、ここは「日本最北端」と表示されていました。「北の地に来た」という実感が募ります。水はきれいです。すぐそばの海岸線まで降りて手を伸ばすとコンブを捕まえることができました。そっと引き寄せて口にしてみました。食べられる。海水ですから塩辛いのですが、口の中で砕いていくとコンブのとろみと、あの独特の味が広がります。旨い。

 宗谷岬は2回目の訪問です。前回は、利尻山に登る前日の2004年7月14日に来ています。しかもメンバーは今回と同じ。そのときの昼食はここの国道沿いにある食堂でウニ丼を食べました。「あれはおいしかったね」と思い出話しに花が咲いていました。

 ここからオホーツク海を左に見て、国道238号線を南下します。海はコバルトブルーでついつい脇見運転をしてしまいそう。20分ほど走ると猿払(さるふつ)村に入りました。この村、知る人ぞ知る、国家公務員の政治活動を禁止した国公法によって、郵便局員(当時)が有罪となり「猿払判決」と呼ばれる判例を作った場所です。

 事件は1967年1月の総選挙のとき、ここの郵便局の労働者が自分の指示する候補者のポスターを貼り出したことが、国公法違反として逮捕・起訴されたのです。地裁、高裁では無罪となったものの、最高裁はこれを否定し有罪の逆転判決を出しました。このたたかいで被告側は国公法そのものが違憲であると主張しましたが、最高裁は「合憲」の判断を下したのです。

 この猿払判決の変更を求めて、国公法違反「堀越事件」と「世田谷事件」はたたかわれましたが堀越さんは無罪、世田谷事件の宇治橋さんは有罪となったのです。最高裁は苦し紛れに、堀越さんは一般事務員、宇治橋さんは管理職だったことを判断の基準にしたのです。これはひどい。

 そんな曰くつきの村を走り抜け、途中の道の駅で昼食をとり層雲峡の「銀河・流星の滝」を見た後、この日の宿泊場所・天人峡温泉に入りました。お湯はサラサラとしてとっても気持ちのよいものでした。オススメです。

 4日目・最終日は、少し時間が余りましたので空港に行く前に富良野のお花畑を訪ねることにしました。予想どおりラベンダーは咲いていませんでしたが、ポピーなどそのほかの花は咲き始めていました。富良野からは遠くにこれも登ったことのある十勝岳が見えます。やはりいい山です。

 旭川空港のレストランで昼食としました。「カニラーメン」が美味しかった。飛行機は予定どおり飛び、成田空港には予定時間より10分ほど早く着き、礼文島旅行に終止符を打ちました。

★脈絡のないきょうの一行
いよいよ明日、7月の参議院選挙を占う東京都議会議員選挙。いのち、くらし、憲法が争点。しっかり見極めたい。
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2013/06/20 [Thu] 10:32:40 » E d i t
ノシャップ岬
 高山植物園ビジターセンターは入園料が必要ですが、ここでは高山植物を育成しており、立ち寄ってみる価値はあります。やっと到来した北海道の春の日差しを受けて、多くの花たちが咲き始めていました。レブンアツモリソウの生殖もしています。人工的に育てて、少しずつ自然に戻していくのでしょう。気の遠くなりそうなその作業に改めて感謝です。

 本州で見ることのできる高山植物があります。島の中ですから高さは限られており、「高山」には似つかわしくないのですが、寒さが高山植物に適しているのでしょう。前回説明のレブンアツモリソウ、クロユリ、ハクサンチドリをはじめ、オダマキ、タカネビランジ、白馬岳で多く見かけるウルップソウ、などなどしばし時間の経つのを忘れていました。

 レブンアツモリソウの群生地に行くときは、背中の方向になり気づかなかったのですが、車が逆方向になると利尻富士が眼の中に飛び込んできました。船から見たそれとはまた方向が違い、立派です。途中で車を止めてその姿をカメラに収めたのは当然のことです。

 港の食堂で昼食を済ませて、稚内行きの船客となりましたが行きと同様、船はゆったりと宗谷海峡を滑ります。稚内に着いたのは午後3時過ぎ。ホテルに直行するのはもったいないと、ノシャップ岬へ車を進めました。ここから西に沈む夕日は格別だといいます。それには時間が早すぎるということで、ノシャップ半島をぐるりとドライブ。半島の西側に出ると再び利尻富士の勇姿にめぐり合いました。

 それでも時間があります。それではと、前夜国労の仲間たちから聞いていた丘の上に立っている「稚内市開基百年記念塔・北方記念館」を訪ねることにしました。記念館の位置する場所は海抜170メートルの丘であり、塔はその上に80メートルに建っています。展望室まで登りましたので、海抜250メートルから稚内市内を見下ろしたことになります。日没間近で光線が綺麗でした。

 この記念館・塔が建設されたのは1978年で、これは1879年に現在の宗谷地方へ宗谷村が設置され、役所などが正式に置かれた100周年を記念したものだといいます。塔の中には稚内・宗谷の歴史がつづってありました。当然、測量に尽力した伊能忠敬や間宮林蔵が出てきます。

 気になったのは、終戦直後、樺太の電話局で9人の乙女たちがソ連軍の侵攻前に服毒自殺を図ったという事件が紹介されていたことです。この事件、沖縄のそれと対比して「北のひめゆり事件」とも呼ばれています。この事件のこと、私は知りませんでした。詳細は別に譲りますが、ここにもあの戦争の爪あとが残っていたのです。

 時間は日没に近づいていました。「ここまできたらノシャップ岬の日没を見よう」ということで、岬を再訪です。思ったとおり、駐車場には車がいっぱい。もちろん、岬のビューポイントには多くの人が集まっていました(写真)。太陽は礼文島方面に沈むのですが、残念ながら雲は海面に近づき過ぎ〝雲間への日没〟で終わりました。

 夕食は、稚内港近くの和食屋で海の幸を満喫させてもらいました。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
九州電力前社長、やらせ問題で辞任して子会社の会長に就任だってね。節操がないね。いやもともと節操なんぞ持ち合わせていないか。

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2013/06/19 [Wed] 13:46:02 » E d i t
ハクサンチドリ
 パソコンが不具合を起こしてしまい、前回、このブログをUPした翌日から起動しなくなってしまいました。いろいろ手を尽くしのですが原因不明で諦めざるをえなくなり、パソコン内のハードディスクを取り出してもらい、データは生き残ることができました。これからもしばらくご不便をおかけするかもしれませんが、お許しを。

 前回のつづきです。礼文島に渡ってまず、レンタカーをゲット。船のなかには食堂はなかったので、途中のコンビニで朝食用におにぎりを買ってレブンアツモリソウの群生地へ急ぎました。時間が早かったのでしょうか、下船者の数と比べると人は少なめです。群生地というからにはかなりのスペースだと思っていたのですが、5分ほど坂を登る程度でした。途中、レブンアツモリソウが楚々として立っています。愛らしいその姿は、たとえようがありません。

 花びらは薄い黄色味をおびていますが、光線の影響でしょうかどちらかといえば白に近い色です。いやいや、そうも言い切れない。白に限りなく近い黄色、ということにしましょう。葉は、コバイケイソウやスズランを連想させます。観光客も少なく、ゆっくりと写真を撮ることができました。ところどころに赤紫の花が咲いていました。これはハクサンチドリ(写真)でした。その名のとおり白山にその由来がありますが、〝本家〟のそれは数が少なくなっています。

 それを実感したのは白山に登った(2002年8月)ときのことです。事前にハクサンチドリが少なくなってきたという情報を得ていましたので、それを捜しながら歩きましたが何と、1株だけしか見つけることはできませんでした。ここ、礼文島にはたくさん咲いていますし、東北の大朝日岳、八幡平にも数多く見ることができます。これはどうしたことでしょうか。

 レブンアツモリソウも、かつて礼文島のいたる所に咲いていたそうです。それがランのブームによって乱獲され、今では絶滅危惧種に指定されています。礼文島ではここと、島の北側にある高山植物園ビジターセンターで生殖しているだけです。ヒトが環境を破壊していく典型的な出来事といえます。もしかすると、ハクサンチドリもラン科の花であることから、ヒトの手によって乱獲されたのかもしれません。

 レブンアツモリソウに別れを告げ群生地を後にして、島の西側に出てみようということになり、鉄府漁港に進みました。意外なことにここには観光バスがたくさん止まっていました。10分ほど歩いたところに展望台があり、それが目的のようです。私は少し疲れたので車の中で待機。仲間たちは往復してきましたが、強風でたいへんだったようです。

 このあとは一路、スコトン岬をめざしました。ここは日本の最北限の岬ということになります。駐車場のすぐそばにトイレがあり「最北限のトイレ」と大書してありました。これはなかなか笑える。もちろん、使わせていただきました。

 スコトン岬からミズバショウの生息地になっているという、久種湖の南側に回ってみました。残念ながら大きな葉っぱが天を衝いているだけで、ミズバショウの姿を観ることはできませんでした。ところが、黒っぽい見慣れぬ花が咲いていました。みんなであれは何だろうと話し合い、もしかするとクロユリではないかということになったのです。こんなところでクロユリに出会えるなど、考えにくくペンディングとしました。しかし、次の高山植物園ビジターセンターで聞いてみると、それは大当たりだったのです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
予想どおり、日本維新の会は仲間割れしそうですね。烏合(うごう)の衆そのもので、あの集団らしいじゃないですか。

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2013/06/12 [Wed] 15:37:15 » E d i t
利尻富士
 ユーズカンパニーは、闘争中から使っていた場所を継続し仕事場としています。そこに案内されました。普通車3、4台が入りそうな家屋内の駐車場がありここが本日の〝宴会場〟です。すでにバーベキューの準備が整っており、東京からの私たちが到着すると同時に宴会が始まりました。

 忘れもしません。1987年4月1日、当時の中曽根内閣はそこに働く労働者の反対を押し切って、国鉄の分割民営化を強行しました。そのとき国家的不当労働行為といっても過言ではない、1047人もの国鉄の仲間が解雇されたのです。これはひどかった。あれから26年。厳しいたたかいを余儀なくされた仲間たちは、全国に散って闘争支援を訴えました。

 分割民営化に反対して、千代田区労協も国労の仲間たちと一緒にたたかいました。当時私は毎日新聞労組から派遣されて、千代田区労協の役員をしていましたがその運動の一環として、九州までの「ブルトレの旅」の企画や、ふるさと線をまもる運動にもかかわってきました。しかし政府は分割民営化を強行したのです。

 解雇された稚内の仲間たちは、前述のように東京中部の担当になったのです。このたたかいは、実に24年という年月を経て2011年にやっと解決したのです。その詳細は省きますが、雇用が確保できないなどの問題はありました。解決後、「一度、稚内に行くよ」という仲間たちとの約束が、今回、実を結んだのです。

 参加者それぞれが自己紹介、楽しいひとときとなりました。東京から送ったうまい日本酒は、あれよ、あれよという間に減っていきます。焼きたてのツブ貝と裏山から取ってきたという筍がうまかった。ジンギスカンと、「鮭よりこっちのほうがうまいんだ」という鱒のチャンチャン焼きは絶品でした。

 駐車場の隅に大きな宣伝カーが置いてありました。この車、初年度登録は「昭和」だといいます。今でもしっかり活躍しているといいますから、これはすごい。25年を過ぎても大事に使えば車はもつものなのですね。

 レブンアツモリソウに会いに来た、という話しをすると「昨日のテレビで満開になったということを伝えていた。今が一番いいんじゃないのか」と仲間たちは情報を教えてくれました。もちろん、私たちは大喜びです。時間の経つのを忘れそうで、あわてて宴会の終了宣言をしてホテルまで車で送ってもらいました。

 2日目。朝一番の6時50分発の礼文島・香深行きのフェリーに乗りました。朝の早い時間ですから、空いているだろうと思っていたのですがとんでもない。土曜日ということもあるのでしょうが、たくさんの人が乗船口に集まっていました。このフェリー、稚内の仲間たちに言わせると料金が日本一高いそうです。

 船はゆっくりと離岸し、礼文に向かいます。20分ほど経ったでしょうか、それまでノシャップ半島に隠れていた利尻富士(利尻島)が顔をだし始めました(写真)。立派です。利尻富士は2004年7月に登ったとき以来の出会いですから、9年ぶりということになります。礼文島に着いたら、予約してあるレンタカー会社に急ぎました。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
プロ野球のボールが昨シリーズと変わっていたことが判明し、議論に。2000本安打や200勝の意味が薄まるような気がするのは、自分だけ?

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2013/06/11 [Tue] 11:24:16 » E d i t
レブンアツモリソウ
 レブンアツモリソウ――やっとあこがれの花に会えました。「レブンアツモリソウ(礼文敦盛草、学名:Cypripedium marcanthum var. rebunense)は、北海道の礼文島(礼文町)にのみ生息する野生のランである。」(Wikipedia)

 アツモリソウの名前の由来は、平家物語などの軍記物語に描写された平敦盛(たいらのあつもり)の背負った母衣(ほろ;後方からの矢を防ぐ武具)に見立ててつけられたといいうから、おもしろい。母衣は平安時代末期に考察されたもので、後ろから飛んでくる矢を防ぐためにつくられたといいます。残されている絵を見てみると、その武具をつけて馬で走ると背中が丸みを帯びた形になり、その姿は確かにレブンアツモリソウの花弁そのものです。

 この花に興味を持ったのは、脚本家・田中澄江さんの『新・花の百名山』(1995年6月刊行)のエッセイを読んだことがきっかけです。その愛らしい姿に、いつか見てみたいと思いを募らせていました。それがやっと実現できたのです。長い〝道のり〟でした。

 当然、行き先は北海道・礼文島。北海道の山に一緒に登ったことのある仲間を誘い、久しぶりの4人旅となりました。この花は、6月上旬に見ごろを迎えるというので、今年に入って早い段階から企画し6月7日(金)出発としました。ところがご承知のように今年の北海道は寒い日が続き、開花してくれるか心配しましたがなんと! ズハリだったのです。しかも天気も上々で天も私たちを歓迎してくれました。

 6月7日、成田空港から旭川空港へ飛びました。本来なら稚内空港が一番近いのですが、運賃が高くつき旭川を選んだのです。「早割」と言われる制度を使ったとしても、稚内空港までの片道運賃で旭川空港を往復してもおつりがくるのです。

 旭川空港でレンタカーをゲット、ひたすら稚内をめざします。7時間はかかるだろうと出発前には考えていたのですが、元国労稚内闘争団の仲間のいうとおり5時間で到着しました。稚内に着いて、ホテルにチェックイン。しばらくして、国労元闘争団の仲間が迎えにきてくれました。

 国鉄闘争が終わり、仲間たちは自分たちで事業活動をすすめています。「稚内の魚屋さん」の愛称で、有限会社『ユーズカンパニー』を設立。海の幸の販売をしながら生計を立てています。闘争の最中、稚内闘争団は千代田、中央両区の地域を担当し争議支援を訴えてきました。私が所属する千代田区労協は、中央区労協、中部全労協などと一緒に「国鉄闘争を勝利させる千代田・中央区行動委員会」なるものをつくり、闘争支援をつづけてきました。その仲間たちと交流するために、迎えにきてくれたのです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
台風3号が日本に接近。ことしはいやーな予感がするなー。

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2013/06/05 [Wed] 13:51:40 » E d i t
 前出、毎日新聞社説は「激しい言葉を投げつけられた在日コリアンの人たちの恐怖や失望は察するに余りある。また、ヘイトスピーチは、国際化社会を担う子供たちにも悪影響を及ぼす。共生すべき外国人に対する偏見や、排外主義的な感情を助長させかねないからだ。」とも述べています。

 確かにそうです。橋下大阪市長の慰安婦容認発言は、国連でも取り上げられ国際問題化しました。同様にこのヘイトスピーチ問題もこのまま放置すれば、国際的な批判にさらされることになるでしょう。慰安婦につづいてヘイトスピーチ問題が広がれば、日本に対するイメージが低下します。(私は大反対ですが)オリンピックの東京招致にも、小さくない影響を及ぼすと思います。ヘイトスピーチがまかり通る国に、オリンピック会場として指名されるわけがないからです。

 すでに中国や韓国ではネットでそれが流され、反日感情が刺激されているといいます。これは危ない。この問題について毎日社説は「政府が黙認していると国際社会に受け止められれば、日本の立場を危うくする。外国の法制に学ぶべき点がないか研究するのは当然だ。一方で、現行法の範囲でやめさせる手立てをもっと尽くしてほしい。」と提起しています。

 「現行法の範囲で」やめさせるという点において、私も同意見です。新たな法律をつくるということは、言論・表現の自由に抵触しかねない問題をはらんでいるからです。方法はあると思います。

 いま行われているヘイトスピーチは明らかに特定の人たちを攻撃しているわけですから、一種の脅迫です。その法律を準用することも可能でしょう。韓国人につきまとうような行為があれば、ストーカー規制法の適用も可能でしょう。そういう対策を講じるべきです。

 しかしそういう心配をよそに、在特会のホームページは「余りにも歪な形で日本社会に存在する在日問題をこれ以上放置することなく、そして私たちの次の世代にまでこの問題を引き継がさないためにも、ここで決着をつける覚悟が必要です。一人でも多くの皆様に会の主旨・活動にご賛同頂き、特権を享受することが当たり前のように思っている在日に対してノーを突きつけ、日本国民の断固とした意思を示すことが出来ることを願っております。」と述べています。

 そういう意見は意見として成り立つわけですから、その問題へのアプローチをヘイトスピーチではなく、きちんとした議論でたたかわせることを、私は願っております。

★脈絡のないきょうの一行
大企業の内部留保金、10兆円の増(しんぶん赤旗)。さらに法人税下げろ、だって? フザケルナ!
2013/06/04 [Tue] 10:44:47 » E d i t
 今日の毎日新聞社説にヘイトスピーチ問題が出ていました。「憎悪の連鎖を断ち切ろう」という表題のそれは、おおむね同感できるものでした。これを参考にしながら、ふたたびヘイトスピーチ問題について考えてみたいと思います。

 社説は「『朝鮮人を殺せ』『ガス室にたたき込め』『出て行け』といった罵倒や挑発の言葉を繰り返し、差別感情をあおり立てている。行っているのは、在日外国人の『特権』を根拠を示さず批判しているグループで、デモや集会の様子をネットの動画で発信し、一定の賛同者を得ている。」と現状を指摘し、「特定の民族を汚い言葉でののしる行為は、個人の尊厳をないがしろにするものだ。限度を越えており、到底許されない。」ときびしく批判しています。

 社説はこのグループの名前を出していませんが、「在日特権を許さない市民の会」(略称・在特会)が中心になっています。まずこの組織がどんなものか見てみましょう。そのホームページを開いてみました。以下のように説明しています。正確さを期すために長くなりますが、最初の部分全文を紹介します。

                             ◇=◇=◇
 在日特権を許さないこと…極めて単純ですが、これが会の設立目的です。では在日特権とは何か? と問われれば、何より「特別永住資格」が挙げられます。これは1991年に施行された「入管特例法」を根拠に、旧日本国民であった韓国人や朝鮮人などを対象に与えられた特権です。在日特権の根幹である入管特例法を廃止し、在日をほかの外国人と平等に扱うことを目指すことが在特会の究極的な目標です。しかしながら、過去の誤った歴史認識に基づき「日帝の被害者」「かわいそうな在日」という妄想がいまだに払拭されていない日本社会では、在日韓国人・朝鮮人を特別に扱う社会的暗黙の了解が存在しているのも事実です。
                             ◇=◇=◇

 ここでは過去の誤った歴史認識をしているのは誰かには敢えて言及を避けることにしますが、この組織は要するに在日韓国人の「特権」をやめさせようというのが目的のようです。「在日」とは本来は「在日本外国人」のことを短くした言い方ですが、なぜか韓国人に特化した言い方になってしまいました。

 在日外国人の特権をやめさせようという主張があってもいいと思います。しかし、角度を少し変えて見てみると、右翼「一水会」顧問・鈴木邦男さんの指摘に膝を打ちます。鈴木邦男さんは、「在日外国人で特権を振りかざしているのは沖縄に代表されるように、アメリカじゃないですか。在特会が一番問題にしなければならないのは、韓国よりアメリカだと思いますよ」といいます。まさにその通りです。

 しかし在特会の人たちは、韓国人への攻撃に終始しているのです。(次回につづく)

★脈絡のないきょうの一行
65歳年金支給による定年延長問題も解決しないうちに、68歳支給を検討するという。フザケルナ!
2013/06/01 [Sat] 10:33:20 » E d i t
 橋下大阪市長の慰安婦問題に関する発言は、世界に恥をさらすものだと小ブログで指摘しましたが、そのとおりになってきました。国連の「拷問禁止委員会」が勧告を出したからです。以下。

                         ◇=◇=◇
慰安婦問題、国連委が勧告 「日本の政治家が事実否定」
朝日新聞デジタル 5月31日(金)23時37分配信


 【ジュネーブ=前川浩之】国連の拷問禁止委員会は31日、旧日本軍の慰安婦問題で「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」とする勧告をまとめた。橋下徹大阪市長らの最近の発言を念頭に置いたものとみられる。日本政府に対し、こうした発言に明確に反論するよう求めている。

 拷問禁止委員会は、人間の非人道的な取り扱いを禁止する条約を守っているかどうかを調べる国際人権機関。慰安婦を条約上の被害者だとしている。10人の委員が数年に1回のペースで各国を審査する仕組みで、1999年に条約を締結した日本は、5月21、22の両日、6年ぶり2回目の審査を受けた。

 勧告は、慰安婦問題について「国会議員を含む政治家や地方政府高官によって、事実を否定する発言が続いている」と批判。日本政府がただちにとるべき対応として「当局者や公的人物による事実の否定や、それによって被害者を再び傷つける行為に反論すること」をあげた。

 名指しはしていないが、審査では、慰安婦問題を取り上げた委員4人のうち3人が「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」「強制連行を示す証拠はない」などとした橋下氏の発言に触れ、日本政府の見解をただしていた。

 勧告対象は、代用監獄問題など多項目にわたった。慰安婦問題では、元慰安婦に対する公的な補償や救済措置がなく、関係者の訴追が行われていないことに懸念も表明。さらに、日本政府に対し、全ての歴史の教科書に慰安婦問題を含めるよう求めた。

 審査で日本政府代表は、93年の河野談話や償い金を支給したアジア女性基金の取り組みを説明したが、橋下氏の発言には一切触れなかった。
                         ◇=◇=◇

 橋下発言について、安倍晋三首相はいまだにダンマリを決め込んでいます。「何もしないことは何かしていることである」ことを以前書きましたが、安倍首相が橋下発言にコメントしないということは、それを認めていることになります。国連はそこに危機感を持ったのではないでしょうか。

 この勧告の積極面のもう一つは、日本政府に対し、「全ての歴史の教科書に慰安婦問題を含めるよう」求めたことです。実に冷静で理にかなっています。それに反対する先頭に立ってきたのが安倍晋三さんであったことを考えると、橋下大阪市長とは「同じ穴のムジナ」ということになります。さて、安倍さん、日本政府の責任者としてこの勧告をどう受け止め対処するのでしょうか。

 一方の橋下徹さんは、「国連は勘違いをしている。これも誤報である」と主張するのでしょうか。だとしたら笑止千万、末期的断末魔ですね。

★脈絡のないきょうの一行
ヘェー、橋下大阪市長によると毎日新聞は「タブロイド紙」なんだってね。だから誤報をやっても平気だと言いたいんだー。面白いね。
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