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ヘボやんの独り言
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2012/02/10 [Fri] 15:22:44 » E d i t
  「これは何だ?」今朝の毎日新聞の総合面を見てびっくりしました。『朝比奈本社社長 聖教最高栄誉賞』という記事を読んだからです。短いベタ記事です。全文を紹介しましょう。

                         ◇=◇=◇
 毎日新聞などを印刷している「高速オフセット」(本社・大阪市北区)が、聖教新聞の印刷を受託して50周年を迎えたことを記念する感謝の集いが9日、同市北区のクラブ関西であった。毎日新聞や創価学会、聖教新聞の関係者約60人が出席。聖教新聞社(原田光治代表理事)から、毎日新聞社の朝比奈豊社長に聖教最高栄誉賞、高速オフセットの奥田千代太郎社長と秋山文一相談役に聖教文化賞が贈られた。

 朝比奈社長は「東日本大震災の避難所で新聞が重宝され、改めて役割の重さを感じた。読者の思いに応えるため、手を携えて発展していきましょう」とあいさつ。創価学会の原田稔会長は「印刷を委託してから、平和や文化を発展させる学会の活動が花開いた。次の50年に向け歩んでいきましょう」と述べた。
                         ◇=◇=◇

 これはいいのかなー? という疑念がむくむくと湧き上がりました。一宗教団体から大新聞社の社長が表彰を受ける、というその図はどうしても私には受け入れがたいからです。印刷会社の社長が受賞するのであれば、まだ許容範囲だとは思うのですが…。

 新聞社は不偏不党が信条であるはずです。ある特定の宗教団体から表彰を受けるということは、その不偏不党性を損なうことになるのではないでしょうか。しかも、創価学会は公明党という政党を擁しています。公明党は政教分離を言い続けていますが、そう思っているのは一部の人たちだけにすぎません。

 毎日新聞社には「編集綱領」というものがあります。1977年に毎日新聞社が倒産の危機から脱却し、新たなスタートを切ったときに制定されたものです。当時の(今でもそうですが)学者・文化人はその内容の先進性を絶賛しました。

 その冒頭は「われわれは、憲法が国民に保障する表現の自由の意義を深く認識し、真実、公正な報道、評論によって国民の知る権利に応え、社会の公器としての使命を果たす。このため、あらゆる権力から独立し、いかなる不当な干渉も排除する。」と述べています。

 権力から独立し、いかなる不当な干渉も排除する――これは、ジャーナリズムの神髄です。翻って、この編集綱領と今回の毎日新聞社社長の聖教最高栄誉賞受賞は、私には相容れないものとしてしか映らないのです。「聖教最高栄誉賞」なるものの価値は分かりませんが、誤解を恐れずに言えば、聖教新聞=創価学会=公明党という一体化されたこの図式は明らかに権力の一つです。そこから表彰されるということは、そこに対してモノが言えなくなる、ということに通じるのではないでしょうか。

 最近、メディアの変貌に対する批判が強まっています。これは言い方を変えれば、ジャーナリズムのあるべき姿としての「反権力」「真実・公正報道」「知る権利の貫徹」などが損なわれてきているからです。今回の毎日新聞社社長の聖教最高栄誉賞は、そういう批判に追い打ちをかけるものでしかないと言えそうです。そして、「貧すれば鈍する」という声も聞こえてきそうですが、単なる杞憂でしょうか。

★脈絡のないきょうの一行
12春闘勝利をめざす「2.10中央行動」が展開された。さあ、ゴングが鳴ったぞ。

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