内閣総理大臣の就任、おめでとうございます。少し間延びしましたが、お祝い申し上げます。大変な民主党代表選挙でしたが、「国民不在」と揶揄されながらも貴方は〝カエルの顔に小便〟風に、けろりとして選挙戦を進めました。やはりこのように、大物は短気に走らずじっくり構えるべきでしょう。
さて、あなたの総理大臣就任にあたっていくつか(たくさんあるのですが、少なめにまとめます)お聞きしたい点があります。回答は恐らくこれからの政策に表れると思われますので、特に急ぎません。
最初は雇用問題です。民主党代表選挙で貴方は雇用問題を強調されました。私が改めて述べるまでもなく、雇用情勢は厳しいものがあります。7月の有効求人倍率は0.53倍で、前月に比べて0.01ポイント上昇したものの、完全失業率は同月調査で5.2%(331万人)となっており厳しい状況に変わりはなく、『改善』には程遠いものです。加えて、円高は輸出企業なかでも中小企業にとっては大打撃となり雇用創出どころか、雇用調整を余儀なくされているのが実態です。
この状況を打ち破るために、貴方はどういう方法を取ろうとなさっているのでしょうか。先の民主党代表選挙と首相選出直後の記者会見で、「法人税を下げて、企業活動を活性化させ、雇用を拡大する」という声がやけに大きく聞こえました。果たして法人税の引き下げで、雇用の増大が見込まれるのでしょうか。
最近の調査で利益剰余金など、大企業の内部留保が09年に11兆円増えて累計244兆円になったという報道があります。結局のところ、法人税引き下げは政府が意図する企業活動の活性化ではなく、大企業の内部留保金を増やすだけの役割でしかないのではないでしょうか。
若者の雇用問題は深刻です。なかでも新卒採用は〝非常事態〟です。高卒者ですら路頭に迷わざるを得ないという、まさに閉塞状態となっています。若者の未来が危ない、この問題はこの国全体の未来が危ないことと同義語です。この問題、可及的すみやかなる解決が求められています。貴方の考えをお聞かせ下さい。
そういえば、派遣法の抜本改正問題は雇用問題に直結する事案のはずですが、この間貴方は一言も触れていません。私の思い違いであったならご指摘いただくとともに、この件についてもご意見を聞かせてください。
★脈絡のないきょうの一行
中国の圧力すごいね。やること、言うことがダイナミックで大陸的だね。いや大国的かな?